
日本時間の2026年1月14日、Windows 11 24H2/25H2向けに月例の累積更新プログラム KB5074109 が配信されました(Microsoftの公開情報上のリリース日は 2026年1月13日)。適用後のOSビルドは 24H2が 26100.7623、25H2が 26200.7623 です。
前回(2025年12月10日)の KB5072033 と同様、月例のセキュリティ修正に加えて、直近のプレビュー由来の非セキュリティ修正も取り込む構成になっています。
KB5074109は、ネットワーク/仮想環境/電源周りの効きやすい修正がまとまった一方で、互換性に影響し得る変更も含む更新です。とくに WSLのミラー化ネットワークとAVD RemoteApp、それからNPU搭載機の電源挙動に心当たりがある環境は、適用後に短い動作確認をしておくと安心です。
また、既知の問題として「ロック画面でパスワードアイコンが見えない」事象が継続して案内されています。
KB5074109の概要(1月14日配信 / 24H2・25H2)

今回のKB5074109は、Windows 11 24H2/25H2 向けの累積更新です。ビルド番号は 26100.7623 / 26200.7623 に進み、以前の更新を入れている端末では、基本的に差分だけが適用される扱いになります。
Microsoft Update Catalogにも同じKBが掲載されており、x64/arm64のパッケージが用意されています。
KB5074109の変更点

この更新でまず押さえたいのは、「直る話」と「挙動が変わる話」が混ざっている点です。
直る話として分かりやすいのは、ネットワークと仮想環境です。具体的には、WSLのミラー化されたネットワークが失敗して「ホストへのルートなし」になることで、VPN越しの社内リソースに届かなくなる可能性がある問題が修正対象になっています。
同じく、Azure Virtual Desktop(AVD)のRemoteApp接続エラーも修正対象として明記されています。
電源まわりでは、NPU(ニューラル処理装置)搭載デバイスで、アイドル中でも電源がオンのままになり得る問題に対処した、とされています。バッテリーの減り方やスリープ周りが気になる端末は、ここが効く可能性があります。

一方で、挙動が変わる話として注意したいのが互換性です。KB5074109では、agrsm64.sys / agrsm.sys / smserl64.sys / smserial.sys といった特定のモデムドライバを削除すると案内されており、これらに依存するモデム機器はWindowsで動かなくなる可能性があります。該当する構成が残っている環境では、適用前に一度確認しておくのが安全です。
さらに、展開運用をしている環境向けには、Windows Deployment Services(WDS)が既定でハンズフリー展開機能のサポートを停止する方向の変更が案内されています。WDSを使っている場合は、月例の検証項目に展開手順が前提通りかを入れておくと事故が減ります。
そのほか、WinSqlite3.dllの扱い(セキュリティソフト側で脆弱と検出される可能性があった点など)や、Secure Boot証明書に関する案内・段階的な展開の説明も含まれています。
前回(12月10日:KB5072033)との違いは?

前回の月例である KB5072033 は、OSビルドが 26100.7462 / 26200.7462 でした。
そこから今回の KB5074109 では 26100.7623 / 26200.7623 へ進んでいます。内容としては「大きな新機能」というより、年明けらしく不具合修正と運用上の整理が中心、という印象です(Microsoft側の説明も月次更新の枠組みとして整理されています)。
すぐ確認できる手順

更新はいつも通り「設定 → Windows Update」から適用できます。インストールと再起動が終わったら、まずは OSビルドの確認だけしておくのが確実です。目標は 24H2が26100.7623、25H2が26200.7623。ここが合っていれば、少なくとも入っているかどうかで迷わなくなります。
そのうえで、該当する環境だけを軽く動作確認します。WSLを使っているならVPN越しの到達性、AVDならRemoteApp接続、NPU搭載機ならアイドル時のバッテリー消費感やスリープ復帰。この3つは、今回の更新内容と直結しているので確認の筋が通ります。
既知の問題:ロック画面のパスワードアイコンが見えない
KB5074109には既知の問題として、ロック画面のサインイン オプションでパスワードアイコンが見つからない/非表示になる可能性がある、と記載されています。
ただし「完全に使えない」というより、アイコンがあるはずの位置にカーソルを合わせると利用できるケースがある、という案内です。管理端末ではKIR(既知の問題ロールバック)での軽減も示されています。
SSU(サービス スタック更新)について
今回の更新には Windows 11 サービス スタック更新プログラム(KB5071142 / 26100.7295) が含まれる、と案内されています。SSUは更新を入れる土台なので、特別な理由がなければWindows Updateに任せてOK、という位置づけです。
よくある質問
関連記事の候補(内部リンク想定:5〜10本)
- Windows 11「KB5072033」配信まとめ(2025年12月)— 変更点と既知の問題
- Windows 11「KB5070311」プレビューまとめ— 月例に取り込まれる修正の見方
- Windows Updateが進まない・終わらない時の対処(24H2対応)
まとめ
KB5074109は、Windows 11 24H2/25H2の月例累積更新として、ビルドを26100.7623 / 26200.7623へ進めつつ、WSL・AVD・NPUといった困りやすい領域の修正を含む更新です。
その一方で、特定モデムドライバの削除やWDSの既定挙動変更のように、環境によっては影響が出る要素もあります。適用後にトラブルが起きた場合の切り分けを速くするためにも、まずはビルド確認をして、該当する機能だけ短く動作確認しておくのが一番ラクです。
Tamaglo最後までお読みいただきありがとうございました。
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