
目次
先に結論(3行サマリ)
- Microsoftは「関連なし」:8/29時点でKB5063878とSSD/HDD障害の因果は未確認と公表。テレメトリや検証で異常は見つからず、引き続き情報提供を呼びかけ。 (BleepingComputer)
- ベンダー側の検証:Phisonは4,500時間/2,200サイクルのテストで再現できず。さらに“偽流出文書”への法的措置を発表。 (Windows Central)
- 独立検証:Tweakersは9台のSSDで再現例ありも、KB5063878が原因ではないと結論。一部ドライブの過熱が有力仮説(Linuxでも再現事例)。 (Tweakers)
経緯(時系列)

- 8/12:Windows 11 24H2向けKB5063878配信開始。 (マイクロソフトサポート)
- 8/19–21:SNS・Reddit・一部メディアで「大容量書き込み時にSSDが消える/故障」の報告が拡散。Microsoftは再現せずとしつつ、事例情報の提供を依頼。 (BleepingComputer)
- 8/29:Microsoftが「アップデートと故障の関連は確認できない」とコメント。 (BleepingComputer)
- 8/下旬〜9/上旬:
- Phison:4,500時間の追加検証で再現なし。 (Windows Central)
- “流出メモ”:偽造だとして法的措置へ。 (Tom’s Hardware)
- Tweakers:9台検証で一部再現→OS更新に依存せず、熱が主因の可能性。 (Tweakers)
- 現在:Microsoftは監視継続の姿勢。ユーザー報告はばらつきがあり、構成や温度条件など複合要因が疑われる段階。 (BleepingComputer)
Microsoft公式の発表(要点)
- 因果関係なし:KB5063878とストレージ故障・データ破損の統計的相関を確認できず。社内検証・テレメトリ・サポート事例を踏まえた見解。 (BleepingComputer)
- 情報提供の呼びかけ:再現条件・モデル名・ログの提供をユーザーに要請。調査は継続。 (BleepingComputer)
検証・第三者の見解

- Phison(コントローラーベンダー)
- 4,500時間/2,200サイクルのテストで再現せず。 (Windows Central)
- 偽文書への法的措置を発表。情報の混乱を否定。 (Tom’s Hardware)
- Tweakers(独立メディア)
- 9台のSSDで50GB超の反復書き込みを実施。2台で“ドライブ消失”再現も、KB5063878未適用のWindows/Linuxでも発生を確認。
- 結論:アップデートが主因ではない。過熱(エアフロー不足、ヒートシンク未装着等)が有力。 (Tweakers)
- 最新報道の傾向
- 「プレリリース/旧版ファーム」や冷却不足のテスト環境がトリガーとの指摘が強まる。 (Tom’s Hardware)
ユーザー反応の要約(r/Windows11より)
体感は真っ二つ。
- 「問題なし」派:大量書き込み・複数台で試しても異常なしという報告(企業1,000台規模でも未再現の声)。
- 「不具合あり」派:ゲームの大容量更新やクローン、高負荷書き込みでドライブ消失・再起動で復帰、稀にRAW化や再インストールに至った例の投稿。
- 見立て:容量の逼迫・温度・特定構成(ドライバ/BIOS/ファーム)など複合作用を疑う声が多数。
(※本節はスレッドログを要約)
何が起きていたのか(背景と“SSDの発表”に至った流れ)

- SNS発の個人検証(特定ドライブでの消失報告)→
- テック系メディア/YouTuberが拡散(再現動画・大量書き込みの指摘)→
- “Phison内部文書”とされる画像が流布(→Phisonが偽造と表明・法的措置)→ (Tom’s Hardware)
- Microsoftが調査と情報提供の呼びかけ(8/21)→ 8/29に「因果なし」見解を発表 →
- Phisonの長時間テストとTweakersの再現実験で、OSアップデート単独原因説は後退・熱やファーム、環境依存が有力に。 (BleepingComputer)
実務ポイント(安全運用のチェックリスト)
- 最新化:SSDファーム/マザボBIOS/ストレージドライバを更新。メーカー純正ツールを使用。 (Tom’s Hardware)
- 冷却:ヒートシンク+エアフローを確保(テストベンチや詰込み配線はNG)。高負荷時の温度監視を習慣化。 (Tweakers)
- 容量管理:残容量(SLCキャッシュ枯渇やGC/ウェアレベリング負荷を避ける)に余裕を。
- 電源・安定性:電源プラン・電圧/省電力設定の過度な変更は避ける。
- バックアップ:重要データは3-2-1で定期バックアップ。異常時は電源断→再装着→ログ採取。
- 再現時の対応:イベントログ、SMART、温度、モデル名/ファームを記録し、MS/ベンダーへ報告。 (BleepingComputer)
よくある質問
- KB5063878はアンインストールすべき?
Microsoftは因果未確認としており、即アンインストール推奨は出していません。ただし症状が再現する場合は一時回避としてロールバックし、温度・ファーム・ドライバの見直しを。 (BleepingComputer)
- 影響はPhisonだけ?
初期はPhison偏在説が拡散したものの、Phisonは再現なしと報告し、偽文書も否定。独立検証では他社でも条件次第で再現し、熱が主因とする仮説。単一ベンダー断定は困難です。 (Windows Central)
- Linuxでも起こる?
一部ドライブでLinuxでも単発再現が報告され、OS依存ではない兆候。 (Tweakers)
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編集者見解
- 騒動は偽情報の拡散で過度に増幅された側面がある
- 不具合は環境依存(構成・温度・ファーム等)の影響が大きく、Linuxでも発生例がある
- したがって、アップデート単独が原因と断定しないスタンスが妥当
まとめ
- 公式結論(現時点):Windows更新がSSDを壊したと断定できる証拠はない。MSは監視継続。 (BleepingComputer)
- 技術的見立て:特定条件(温度・構成・ファーム)での“ドライブ保護挙動”が、更新直後の高負荷と偶然重なり誤因果が広がった可能性。 (Tweakers)
- 運用:最新化・冷却・容量余裕・バックアップでリスク最小化。再現時はデータ確保と情報提供へ。 (BleepingComputer)
Tamaglo最後までお読みいただきありがとうございます
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