
PCとスマートフォン、タブレットなど、複数のデバイスを同時に使うのが当たり前になった今、データの同期や一貫した作業環境の維持は重要なテーマです。
Windowsでは、このようなデバイス間のデータ連携を支える「ホストの同期(Sync Host)」というサービスが用意されています。この記事では、ホストの同期サービスの役割や設定方法、トラブル時の対応策までをわかりやすく紹介します。
サービスの基本情報
サービスの概要
- サービス名:Sync Host
- 表示名(日本語):ホストの同期
- 実行ファイル:
svchost.exe -k UnistackSvcGroup(インスタンス形式) - 初期スタートアップの種類:自動(遅延開始)
- サービス名(内部名):OneSyncSvc_xxxxx(※xxxxxはインスタンスID)
- 依存関係:User Profile Service、RPC(Remote Procedure Call)
主な用途と機能
ホストの同期サービスは、Microsoftアカウントを利用している場合に、次のような同期処理を担っています。
- デバイス間でのOutlook予定表、連絡先、設定の同期
- テーマやアプリ設定、言語設定などのカスタマイズ情報の同期
- モバイルデバイスとPCの間での共有データの一貫性維持
- クラウドベースでのプロフィール情報管理の補助
このように、ユーザー体験を途切れさせないための裏方として働いているサービスです。
サービスの設定方法
有効化や無効化の手順

有効化する場合
Win + Rを押して「services.msc」と入力し、Enter- 一覧の中から「OneSyncSvc_」で始まるサービス(ホストの同期)を探してダブルクリック
- 「スタートアップの種類」を「自動(遅延開始)」に設定
- 「開始」ボタンをクリックして「OK」で確定
無効化する場合
- 同じく
services.mscで該当の「OneSyncSvc_xxxxx」サービスを開く - 「スタートアップの種類」を「無効」に変更
- 「停止」ボタンをクリックし、「OK」で保存
※サービス名はインスタンス形式で表示されるため、見つけにくい場合は列の「説明」で「ホストの同期」と表記されたものを探すのがポイントです。
推奨設定とその理由
このサービスは、Microsoftアカウントを使って複数のWindowsデバイスを連携・同期しているユーザーにとっては必須のサービスです。設定の共有やカレンダー、連絡先の同期ができなくなるため、原則として「自動(遅延開始)」のまま維持するのが推奨されます。
ただし、ローカルアカウントで運用している場合や、クラウド同期を一切使用しない場合は、無効に設定してもシステムに影響はほとんどありません。
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- Outlookカレンダーの同期が行われない
- テーマやアプリの設定が他のPCに反映されない
- サービスエラー(例:「OneSyncSvcが停止しました」)が発生する
- サインイン後の同期に遅延がある
解決手順
こうした問題が発生した場合、まずはサービスが実行中かどうかをservices.mscで確認しましょう。停止していた場合は再起動し、それでも改善しない場合は以下の手順も試してみてください。
- Microsoftアカウントから一度サインアウトして再ログイン
- 「同期の設定」がオンになっているか確認
→ [設定] → [アカウント] → [Windows の設定を同期] - サービス再起動コマンドの実行
sc stop OneSyncSvc_xxxxx sc start OneSyncSvc_xxxxx - Windows Updateを適用してバグ修正を確認
関連サービスや補足情報
- User Profile Service:ユーザー情報の読み込み・同期処理に深く関与
- Connected Devices Platform Service:デバイス間の連携基盤を提供するサービス
- Windows Push Notification Service:同期関連の通知処理を担当
- Credential Manager:クラウド同期の認証情報管理に関連
ホストの同期はこれらのサービスと連携しながら動作するため、依存サービスの状態もトラブル時には併せて確認するとよいでしょう。
FAQセクション
Q1:ホストの同期サービスを無効にしたら何が起こりますか?
→ Microsoftアカウントを使用している場合、予定表や連絡先、設定などの同期が行われなくなります。ローカル環境では影響が小さいですが、複数端末を利用している場合には注意が必要です。
Q2:複数の「OneSyncSvc_xxxxx」が表示されていますが、なぜですか?
→ ユーザーごとにインスタンスが生成される設計になっているためです。特定のユーザーのセッションごとに異なるサービスIDが割り当てられます。
関連リンク
- Windows 11 同期機能の使い方と設定ガイド|Microsoft公式
- Outlookの予定表・連絡先の同期に関するトラブル解決|Microsoft公式
- scコマンドでサービスを制御する方法|Microsoft公式
- バッチファイルでのサービス有効と無効の自動化
- Microsoftアカウントと同期設定の作成ガイド
まとめ
ホストの同期は、Microsoftアカウントを通じて複数デバイス間の予定表や連絡先、設定などをシームレスに同期するためのサービスです。ユーザーが意識しなくても、ログインやバックグラウンドで働き続けており、クロスデバイス環境での一貫した使用体験を実現しています。通常は「自動(遅延開始)」の設定で維持するのが理想であり、トラブル時はサービスの状態確認や再ログイン、依存サービスの見直しが有効な対処法となります。
Tamaglo最後までお読みいただきありがとうございます。
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