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Windows Presentation Foundation Font Cacheとは?WPFアプリの描画高速化サービスの役割と設定方法【Windows 11】

Windowsで動作するアプリケーションの中には、WPF(Windows Presentation Foundation)という描画エンジンを使用しているものがあります。これらのアプリをスムーズに動作させるためにバックグラウンドで動いているのが「Windows Presentation Foundation Font Cache」サービスです。

起動時のパフォーマンス向上や、描画のなめらかさに影響するため、WPFアプリを頻繁に使う環境では重要な存在です。この記事では、サービスの役割や設定方法、問題発生時の対処法を紹介します。


目次

サービスの基本情報

  • サービス名:Windows Presentation Foundation Font Cache 3.0.0.0
  • 内部名:FontCache3.0.0.0
  • 実行ファイルFontCache3.0.0.0.exe
  • スタートアップの種類:手動(初期設定)

サービスの概要

このサービスは、WPFアプリケーションで使用されるフォントデータを事前にキャッシュしておくことで、アプリの起動時間を短縮し、描画の滑らかさやパフォーマンスの向上を実現します。

特に、複雑なUIや多数のフォントを利用するアプリでは効果が大きく、WPFベースのアプリを快適に使用するためには有効な機能です。


主な用途と機能

  • WPFアプリ起動時のフォント描画高速化
  • フォントデータのキャッシュと再利用
  • UIレンダリング時のCPU負荷軽減
  • フォント読み込みエラーの防止

サービスの設定方法

Windows Presentation Foundation Font Cache 3.0.0.0のプロパティの画像
  1. Win + Rservices.msc を実行
  2. 「Windows Presentation Foundation Font Cache 3.0.0.0」を探してダブルクリック
  3. スタートアップの種類を「手動」に設定(初期値)
  4. 状態が「停止」している場合は、必要に応じて「開始」

有効化や無効化の手順

有効化する場合

sc config FontCache3.0.0.0 start= demand
net start FontCache3.0.0.0

無効化する場合

net stop FontCache3.0.0.0
sc config FontCache3.0.0.0 start= disabled

推奨設定とその理由

  • 推奨設定:手動
  • WPFアプリ使用時に自動で起動されるため、常時有効にしておく必要はありません
  • 無効にするとアプリの初回起動が遅くなることがあります

よくあるトラブルと対処法

トラブル事例

  • WPFアプリの起動が異常に遅くなる
  • UIが一部正しく描画されない
  • イベントビューアーに「FontCache3.0.0.0」のエラーが記録される

解決手順

  1. キャッシュファイルの削除
    以下のフォルダーを削除すると再構築されます(サービス停止後に実施)
%LOCALAPPDATA%\FontCache
  1. サービスの再起動
net stop FontCache3.0.0.0
net start FontCache3.0.0.0
  1. WPFアプリ再インストールや更新確認

関連サービスや補足情報

サービス名内容
Windows Font Cache Service全体のフォントキャッシュを管理
Windows Presentation Foundation HostWPFアプリの描画エンジン

バッチファイルでの制御例:

@echo off
net stop FontCache3.0.0.0
del /q "%LOCALAPPDATA%\FontCache\*.*"
net start FontCache3.0.0.0
pause

FAQセクション

Q1:WPFアプリを使っていないなら停止していい?

はい、使用していない場合はサービスを停止しても問題ありません。ただし将来的にWPFアプリを起動する際は自動で起動します。

Q2:キャッシュが壊れた場合どうなる?

アプリの起動が遅くなったり、描画に不具合が出ることがあります。キャッシュを削除すれば自動的に再作成されます。


関連リンク


まとめ

Windows Presentation Foundation Font Cacheは、WPFアプリケーションの起動や描画パフォーマンスを向上させる補助的なサービスです。
頻繁にWPFアプリを利用するユーザーにとっては重要な役割を果たします。

トラブルが起きた場合は、キャッシュファイルの削除やサービスの再起動で解決できることが多く、設定を見直すことで快適な操作環境が保てます。Windows 11での安定動作を保つためにも、必要に応じてこのサービスの状態を確認しておきましょう。

Tamaglo

最後までお読みいただきありがとうございます。

執筆者:玉城 学(タマキ マナブ)

IT業界歴10年以上。ヘルプデスク・サーバーエンジニアとしてWindowsの設定、クラウド管理、PC最適化を担当。

現在はPC設定・Office活用の専門家として、ブログやYouTubeで情報を発信中。

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SNSでも情報を発信しています: YouTubeTikTokInstagram

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