
WLAN AutoConfigは、WindowsがWi-Fiネットワークに自動で接続するために不可欠なサービスです。このサービスが無効化されていると、ワイヤレス接続ができなくなる場合があります。本記事では、WLAN AutoConfigの機能や設定手順、よくあるトラブルの対処法までを詳しく解説します。
目次
サービスの基本情報
サービスの概要
- サービス名:WLAN AutoConfig
- 実行ファイル:
wlansvc.dll
- 初期スタートアップの種類:自動
- サービス名(表示名):WLAN AutoConfig
- サービス名(内部名):Wlansvc
- 依存関係:RPC、NLA(Network Location Awareness)など
主な用途と機能
- Wi-Fiネットワークのスキャンと接続管理
- プロファイルに基づく自動接続と切り替え
- WPA2などのセキュリティ方式への対応
- ユーザーが保存したWi-Fi設定の管理
サービスの設定方法
有効化や無効化の手順

有効化する場合
Win + R
→services.msc
と入力し、Enterキー- 「WLAN AutoConfig」をダブルクリック
- 「スタートアップの種類」を「自動」に変更
- 「開始」ボタンをクリックし、「OK」で設定を保存
無効化する場合
- 上記と同じ手順でサービス画面を開く
- 「スタートアップの種類」を「無効」に設定
- 「停止」ボタンを押してサービスを終了し、「OK」で確定
推奨設定とその理由
- ノートパソコンやWi-Fi接続を使用するデバイスでは「自動」が必須
- 有線LAN専用の環境では「手動」でも可だが、トラブル防止のため「自動」がおすすめ
- 無効化するとWi-Fiネットワークが一覧表示されなくなる
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- Wi-Fiネットワークが検出されない
- 「利用できるネットワークがありません」と表示される
- 接続済みWi-Fiに再接続できない
解決手順
- WLAN AutoConfigの状態を確認
→services.msc
で「実行中」になっているか確認 - 無線アダプターが有効かチェック
→ デバイスマネージャーで無効化されていないか確認 - ネットワークトラブルシューティングの実行
→ 設定 → ネットワークとインターネット → トラブルシューティング - コマンドでWi-Fi設定をリセット
netsh winsock reset netsh int ip reset
関連サービスや補足情報
- Wired AutoConfig:有線ネットワークの802.1X認証用サービス
- Network List Service:ネットワークの検出・分類を行うサービス
- EAPHost:認証プロトコル基盤を提供するサービス
- DHCP Client:IPアドレスの自動割り当てを行うサービス
FAQセクション
Q1:WLAN AutoConfigを停止するとどうなりますか?
→ Wi-Fiネットワークが検出できなくなり、接続できなくなります。手動接続も不可能になります。
Q2:このサービスは常に「自動」にしておくべきですか?
→ Wi-Fiを利用する場合は必ず「自動」にしておきましょう。有線接続のみの場合でも、将来的にWi-Fiを使用する予定があれば無効化は推奨されません。
関連リンク
- Windows 11 ネットワーク設定の確認方法
- コマンドプロンプトによるネットワークトラブル解決
- Windows サービス一覧と管理方法
- バッチファイルでのサービス制御方法
- ネットワークの問題を手動で診断する方法|Microsoft公式
まとめ
- WLAN AutoConfigはWi-Fi接続に必須のWindowsサービス
- サービスが停止するとネットワーク一覧に何も表示されなくなる
- 通常は「自動」に設定しておくのが安全で確実
- トラブル発生時は、サービス状態や無線アダプターの有効性をチェック

最後までお読みいただきありがとうございます。
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