
Windows 11を使っていると、突然プロファイルが読み込めなくなったり、デスクトップが初期状態になったりすることがあります。こうしたトラブルは「一時プロファイル」でのサインインや、プロファイルの読み込みエラーによって発生します。
この記事では、よくある症状とその原因を整理しながら、レジストリの編集による復旧方法と再発防止のポイントを紹介します。
目次
どんなトラブルが起こるのか
ユーザープロファイルに関するトラブルでは、以下のような現象が見られます。
- ログイン時に「一時プロファイルでサインインしました」と表示される
- 以前の設定やデスクトップのファイルが見えない
- サインイン直後に自動的にログアウトされる
- アプリや設定が初期状態に戻っている
これらは一時的なエラーのこともありますが、レジストリの中にあるプロファイル情報が破損している可能性もあります。
原因として考えられること
- プロファイルフォルダー内の一部ファイルが壊れている
- システム更新中に読み込みに失敗した
- レジストリに古いプロファイル情報が残っている
- セキュリティソフトなどが影響して、正常に起動できないことがある
一時プロファイルか確認する方法
- サインイン後に、
Windows + R
を押して「cmd」と入力してコマンドプロンプトを開く - 以下のコマンドを入力
echo %userprofile%
- 結果が
C:\Users\TEMP
になっていたら、一時プロファイルでログインしています
レジストリでプロファイルを修復する手順
※この操作は慎重に進めてください。作業前にバックアップを取ることをおすすめします。
ステップ1:レジストリエディターを開く

Windows + R
→ 「regedit」と入力して Enter- 以下の場所に移動:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList
ステップ2:該当するSIDを探す

S-1-5-21-xxxxx...
という名前のキーが並んでいます.bak
が付いているキーがあれば、それが一時プロファイル用ですProfileImagePath
の値で、それぞれがどのユーザーに対応しているか確認できます
ステップ3:レジストリキーを修正
.bak
がついていないキーが壊れている場合:名前を変更して.old
にする.bak
がついたキーの名前から.bak
を外して有効にする- 値が間違っていないか(正しいユーザーフォルダになっているか)もチェック
ステップ4:PCを再起動
修正後に再起動して、正しくログインできるか確認します。
その他の対処方法(併用可能)

- アカウントを新しく作成し、データを移行する
- Windowsの回復オプション(システムの復元)を使う
- 重要なファイルがある場合は、エクスプローラーから
C:\Users\旧ユーザー名
にアクセスして手動でバックアップ
トラブル対応で押さえておきたい工夫
- 電源を強制的に落とすと、プロファイルの破損につながることがあるため注意
- Windows Updateの直後に発生した場合は、回復ポイントの利用も検討
- レジストリ操作に不安があるときは、アカウントの再作成で回避する方法も視野に入れる
まとめ
ユーザープロファイルの読み込みに失敗するトラブルは、突然発生することがあります。この記事で紹介したように、正しく切り分けて段階的に確認していくことで、レジストリを使った修復も無理なく対応できます。
トラブルを一時的にしのぐだけでなく、しっかり原因を見極めて復旧することが大切です。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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