
Windows 11では、定期的に配信される更新プログラム(Windows Update)が自動で適用されます。
しかし、作業中に突然再起動が入ったり、配信直後の更新に不具合がある場合、一時的に更新を停止・延期したいこともあります。
この記事では、初心者でも簡単にできる設定アプリを使ったWindows Updateの停止・延期方法と、Proエディション向けのグループポリシー設定まで解説します。
安全に運用するコツや注意点もあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Windows Updateを止めるべきケースとリスク
Windows Updateは基本的に適用するべきですが、以下のようなケースでは一時停止や延期が役立ちます。
- 重要な作業中に再起動されたくない
- 更新プログラムに不具合があると報告されている
- 回線速度を維持したい(大容量ダウンロードを防ぐ)
⚠ 長期間の停止はセキュリティリスクが高まるため、必要な場面に限定して使うのがポイントです。
設定アプリで更新を一時停止する方法
最も簡単にWindows Updateを止めるのが、設定アプリからの一時停止です。
手順

- スタートメニュー → 設定(歯車アイコン) を開く
- 左メニューから「Windows Update」を選択
- 右側の「更新の一時停止」のプルダウンから「1週間停止」を選ぶ
再開したい場合は、「更新を再開する」をクリックしてください。
グループポリシーで更新を延期する方法(Proエディション向け)
Windows 11 Proエディション以上なら、より細かく設定可能です。
手順

- 【Win】+【R】を押し、「gpedit.msc」と入力して実行
- 「コンピューターの構成 → 管理用テンプレート → Windows Update」を開く
- 「品質更新プログラムをいつ受信するか選択してください」をダブルクリック
- 「有効」を選択し、延期する日数を設定
Homeエディションではこの方法は利用できません。
⚙ サービス無効化をおすすめしない理由

Windows Updateサービスを無効化する方法もありますが、以下の理由でおすすめしません。
- Windowsの自己修復で自動的に再有効化される場合がある
- セキュリティリスクが高まる
- 他のWindows機能に影響する可能性がある
設定アプリやグループポリシーでの正規の方法が安全です。
安全に運用するコツ
- 定期的に最新のセキュリティ更新は適用する
- 不具合報告の多い更新は数日様子を見てから適用
- イベントや重要な作業の直前は一時停止で保護する
「止めっぱなし」にせず、定期的に更新するのが理想です。
よくある質問(FAQ)
- 更新の一時停止は最大何日まで可能ですか?
設定アプリからは最大35日間(5週間)までです。
- 長期的に無効化したい場合はどうすればいいですか?
公式には推奨されませんが、Proエディションならグループポリシーで長期延期設定が可能です。
- Homeエディションでは延期できませんか?
設定アプリの一時停止はHomeでも可能です。ただし、グループポリシー設定はProのみです。
- サービス無効化やレジストリ編集は安全ですか?
知識がある方向けです。誤るとシステム不安定になるため初心者にはおすすめしません。
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まとめ|必要な場面で安全に停止・延期を
Windows Updateはセキュリティ上重要ですが、状況によっては一時停止や延期が必要です。
設定アプリなら簡単に、安全にコントロールできますので、ぜひ活用してください。
- 設定アプリなら初心者でも安心
- Proエディションならさらに細かい設定も可能
- 更新しすぎず、止めすぎず、適切に管理する
快適で安全なWindows環境を維持しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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