
Windows Updateがなかなか進まないときや、エラーが出てしまうとき。
画面操作だけでは解決しづらいこともあります。そんなときに使えるのが「コマンドプロンプト」での操作です。
この記事では、更新の確認から実行、エラー時のリセットまで、コマンド操作による実践的な方法を紹介します。
目次
なぜコマンドで操作するのか?
Windows Updateが止まってしまったとき、裏で動いているサービスや一時ファイルを手動で制御できるのがコマンドの強みです。
「反応しない更新画面」に悩まされる前に、確実な操作で状況をリセットできる手段として知っておくと便利です。
更新の確認・実行・停止コマンド
1. Windows Update サービスの状態確認

sc query wuauserv
「RUNNING」であれば正常に動作中です。
2. Windows Update サービスの停止・起動
net stop wuauserv
net start wuauserv
止めてから再起動することで、更新のやり直しができるようになります。
3. 更新の確認と実行(PowerShell利用)

powershell -Command "Get-WindowsUpdate"
powershell -Command "Install-WindowsUpdate -AcceptAll -AutoReboot"
※この操作には PSWindowsUpdate
モジュールの導入が必要です。自動バッチなどで運用する場合は有効です。
更新キャッシュの削除(よく使われる操作)
更新関連の不具合があるときは、以下の手順で一時ファイルを削除します。
実行手順
net stop wuauserv
net stop bits
del /s /q C:\Windows\SoftwareDistribution\*
net start bits
net start wuauserv
一時ファイルが破損している場合、ここで再構築されます。
よくある応用操作
サービスの再登録
regsvr32 wuaueng.dll /s
regsvr32 wuapi.dll /s
regsvr32 wucltui.dll /s
更新の制御に関わるDLLファイルを再登録しておくことで、エラーが出づらくなります。
自動実行できるバッチファイル例
@echo off
echo Windows Updateサービスを再起動します...
net stop wuauserv
net stop bits
del /s /q C:\Windows\SoftwareDistribution\*
net start bits
net start wuauserv
echo 完了しました。もう一度更新をお試しください。
pause
※このバッチは保存して「右クリック → 管理者として実行」で利用してください。
まとめ
コマンドプロンプトを使うことで、Windows Updateの動作状況を細かく制御したり、不具合の根本原因に直接アプローチしたりすることができます。
特に動作が止まってしまったときや、通常の方法で改善できない場合には、有効な対処法です。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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