
パソコンを使っていると、突然アプリが落ちたり、動作が重くなったりといったトラブルに遭遇することがあります。
そのとき、単に再起動で済ませるのではなく、原因を記録から探ることで、再発を防ぐヒントが得られることがあります。
この記事では、Windows 11でトラブルが起きたときに使えるログの見方と分析のポイントをわかりやすく紹介します。
ログを見る前に確認したいこと
まず、何が起きたのか、次のような点を覚えておくと調査がスムーズです。
- いつ頃から不具合が出たか
- 何をしていたときに問題が起きたか
- 毎回起きるのか、それとも時々なのか
これらの情報は、後でログを見返すときに時間や内容を絞り込むために役立ちます。
トラブルの手がかりになる代表的なログ
イベントビューアー

Windows内で起きた操作やエラーが細かく記録されています。
システム全体やアプリの動作状況まで追えるため、原因を探すには欠かせません。
起動方法:
スタートボタン右クリック →「イベントビューアー」
または「Windows + R」→「eventvwr.msc」
信頼性モニター

過去のエラーや更新履歴などをグラフで確認できます。
「いつから不調になったか」が一目でわかりやすいのが特徴です。
起動方法
スタートで「信頼性」と入力 →「信頼性モニターの表示」
システム情報(msinfo32)

インストールされているドライバーやハード構成を一覧で確認できます。
トラブルがドライバーや更新によるものかを見分けるときに役立ちます。
実際のログ分析の手順
1. 信頼性モニターで問題の発生日を特定
- グラフ上の「×」印を探す
- クリックして詳細を確認
- アプリ名や停止タイミングがわかることもあります
2. イベントビューアーで前後の動きを確認
- 「Windowsログ」→「アプリケーション」や「システム」を開く
- エラーや警告の項目を探す(赤や黄色のアイコン)
- ダブルクリックして内容を確認
特に、同じ時間帯に複数のエラーが出ていれば、それらが関係している可能性が高いです。
3. イベントIDやメッセージで情報を探す
エラー内容に「イベントID:1000」などの番号が出てきます。
これをWeb検索することで、同じ症状や対策を見つけやすくなります。
応用:ログの定期保存や通知
「イベントログを定期的にチェックして記録したい」という場合は、次のような方法も使えます。
- バッチファイルでログをエクスポート
- PowerShellで特定のエラーを監視
- タスクスケジューラと組み合わせて自動実行
繰り返し発生するトラブルに対して、継続的に監視・記録できる体制を整えることで、根本原因の特定がしやすくなります。
まとめ
Windows 11のトラブルは、必ず何かしらの形でログに記録されています。
これらを活用すれば、起きた問題の原因を探り、再発防止につなげることができます。
「エラーが出たらイベントビューアーを開く」
この一歩が、より快適で安定したパソコン利用につながります。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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