
パソコンの時刻がずれていると、メールの送受信やファイルの更新時刻が正確でなくなったり、インターネットサービスとのやり取りに影響することがあります。
Windows 11では、正しい時刻を保つために自動でインターネットから時刻を取得する仕組みが用意されています。
今回は、時刻同期の設定が正しく行われているかを確認し、必要に応じて調整する手順を紹介します。
目次
時刻がずれる原因とは?
- ネットワーク設定に問題がある
- 時刻サーバーとの通信に失敗している
- サービスが停止している
- BIOSの電池が消耗している
ただし多くの場合は、設定の見直しや再同期で簡単に修正できます。
【手順1】現在の時刻同期設定を確認する
設定アプリから確認する方法

- スタートメニューから「設定」を開く
- 「時刻と言語」をクリック
- 「日付と時刻」を選択
- 「現在の時刻」「自動的に時刻を設定する」の項目を確認
ここで「オン」になっていない場合は、ボタンをクリックして有効にします。
同期の状態を詳しく確認するには
- 「日付と時刻」の画面を下までスクロール
- 「追加の設定」にある「時計の同期」をクリック
- 「インターネット時刻サーバーとの同期状況」が表示されます
ここで最後に同期された日時や、使用中の時刻サーバーが確認できます。
【手順2】時刻の再同期を実行する

「今すぐ同期」ボタンを押すと、インターネット上のサーバーと時刻を再度合わせにいきます。
同期が成功すれば、「最後の同期」の時間が更新されます。うまくいかない場合は次のセクションへ。
【手順3】時刻サーバーを変更する方法
- 「設定」→「時刻と言語」→「日付と時刻」→「時計の同期」
- 「インターネット時刻サーバー」の設定で「time.windows.com」などになっているのを確認
- うまく同期できない場合は「ntp.nict.jp」など日本の時刻サーバーに変更
これにより、国内サーバーと安定して通信できる場合があります。
【手順4】コマンドで状態を確認・操作する
PowerShellやコマンドプロンプトを使って確認・再同期もできます。
w32tm /query /status
現在の状態を確認できます。
w32tm /resync
手動で再同期を実行します。
実用ポイント:トラブルが続くときの対処法
- 「Windows Time」サービスが停止していないか確認する
→services.msc
を開き「Windows Time」を起動状態にする - 通信制限のあるネットワークでは同期が失敗することもある
- 時刻が極端にずれている場合、まず手動で調整したあと再同期
安定動作を保つ設定のコツ
- ノートPCを使用中でスリープが多いときは、定期的に同期されない場合があるため、週1回程度「今すぐ同期」を行うのがおすすめです
- サーバー運用などでは、グループポリシーやバッチファイルによる同期制御も検討可能
まとめ
時刻が合っていないだけで、意外な場面で不具合が起きることもあります。
Windows 11では自動同期の設定が用意されていますが、正しく機能しているかは一度見直しておくと安心です。
うまく動かないときは、「サーバー設定」「サービスの状態」「通信環境」などをチェックして、再同期を試してみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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