
Windows 11では、システムトラブルや設定ミスなどの不測の事態に備えて「復元ポイント」を活用することで、安全かつ簡単に以前の状態へ戻すことができます。
この記事では、復元ポイントの設定手順・手動作成・実際の復元方法をわかりやすく解説します。
復元ポイントとは?|Windows11での役割と重要性
復元ポイントとは、システムの状態を特定のタイミングで保存する機能です。主に以下のような場面で活躍します。
- ドライバー更新やソフトインストールで不具合が発生したとき
- 設定を誤ってシステムが不安定になったとき
- ウイルス駆除後にPCを安定化させたいとき
補足:復元ポイントはファイルや画像などの個人データではなく、「システム設定・レジストリ・ドライバー情報」などに影響します。
復元ポイントの設定方法(有効化)
初期状態では復元ポイントの機能が無効になっていることがあります。以下の手順で確認・有効化を行いましょう。
手順

- スタートボタンを右クリック →「システム」を選択
- 「バージョン情報」画面下部の「システムの保護」をクリック
- 「システムのプロパティ」が開いたら、Cドライブ(システム)を選択し「構成」をクリック
- 「システムの保護を有効にする」にチェック
- 「ディスク領域の使用量」を7〜10%に調整し「OK」
設定後は、Windows Updateやドライバーインストール時に自動で復元ポイントが作成されるようになります。
手動で復元ポイントを作成する手順
アプリインストールや設定変更の前には、手動での復元ポイント作成がおすすめです。
作成手順

- 「システムの保護」タブで「作成」をクリック
- 「復元ポイントの説明」に任意の名前を入力(例:ドライバ更新前)
- 「作成」をクリックすると、数分で復元ポイントが作成されます
- 「復元ポイントの作成が完了しました」と表示されたら完了
復元ポイントから復元する方法
トラブルが起きた際は、次の手順でシステムを過去の状態に復元します。
手順

- 「システムの保護」タブで「システムの復元」をクリック
- 「推奨される復元」または「別の復元ポイントを選択する」を選び「次へ」
- 復元ポイント一覧から日時や内容を確認して選択
- 「完了」をクリック → 確認メッセージで「はい」を選ぶ
- システムが再起動して復元作業が自動で進みます
復元には数分〜数十分かかることがあります。途中で電源を切らないよう注意してください。
影響を受けるプログラムの確認方法
復元の前に、削除または復元されるプログラムを確認できます。
手順
- 復元ポイント選択画面で「影響を受けるプログラムの検出」をクリック
- 以下の2つのリストが表示されます:
- 削除されるプログラムとドライバー
- 復元されるプログラムとドライバー
この情報を参考に、復元の前後で再インストールが必要なソフトを把握できます。
よくある質問(FAQ)
- 復元ポイントが作成されていないのはなぜ?
システムの保護設定が「無効」になっていると自動作成されません。手動作成も不可です。
→「システムの保護」タブで設定を確認してください。- 復元中に電源が切れたらどうなる?
通常は自動的に復元が再試行されるか、システムが前の状態に戻ります。ただし、可能な限り復元中は中断しないことが重要です。
- 復元ポイントはいつ消えますか?
復元ポイントはディスク領域の上限に達すると古い順に削除されます。必要なポイントが消えないよう、定期的な確認をおすすめします。
まとめ
復元ポイントは、Windows 11を安全に運用するための重要な機能です。トラブル発生時に「戻せる安心感」があることで、設定変更やアップデートも安心して行えます。
- 必ず「システムの保護」を有効に設定
- 定期的に手動での復元ポイント作成を習慣化
- いざという時は落ち着いて復元操作を実施
本記事が、あなたのPC環境をより安定・安全に保つ手助けとなれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございます
関連記事
- Windows 11でバックアップを取る方法|システムイメージとファイル履歴の活用
- Windows 11の初期化手順と注意点|トラブル時のリカバリーガイド
- Windows Updateのトラブル対処法|アップデートが終わらない・進まないときの対応
コメント
※ コメントは確認後に公開されます。反映まで少し時間がかかる場合があります。