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System Guardの役割とVBS構成手順

Windows 11には、システムの安全性を高めるさまざまな機能が搭載されています。その中でも「System Guard」は、パソコンの起動から動作中まで、悪意のある攻撃から保護する重要な役割を持っています。また、このSystem Guardと連動して動作する「VBS(仮想化を利用したセキュリティ)」を構成することで、より強固な防御が実現できます。

この記事では、System Guardの仕組みと、VBSを有効にするための具体的な手順を紹介します。システムのパフォーマンスと安全性のバランスを保ちながら、効果的に活用する方法を解説します。


目次

System Guardとは何か

System Guardは、Windows 11の中核にあるセキュリティ機能のひとつで、パソコンの起動時から正しく安全な状態を保つように設計されています。もしパソコンに改ざんが加えられていたり、意図しないプログラムが割り込んできたりしても、System Guardが不正な動作を検知し、防止します。

特に以下のような役割を担っています。

  • 起動時に改ざんされたプログラムを検出してブロック
  • 信頼できないプロセスからのアクセスを制限
  • 仮想化を使って、OSやアプリとは別の保護空間を確保

これにより、表面上は正常に見えても実際には乗っ取られている…といった状況を未然に防ぐことができます。


VBS(仮想化による保護)を使う意味

VBSは、Windowsが持つ仮想化の仕組みを使って、通常のソフトウェアから切り離された「安全な領域」を作り、セキュリティ情報を保護する仕組みです。この領域では、他のプログラムが手出しできないため、仮に何かしらの不正なソフトが動作しても、守るべき情報には影響を与えません。

System Guardと連携することで、VBSは以下のような強化につながります。

  • 不正なコードがカーネル領域に侵入するのを防ぐ
  • OSの動作中にシステムの状態を常に監視し、異常を検知
  • ファームウェアやドライバレベルでの保護を強化

VBSを有効にする手順(Windows 11)

Windowsセキュリティ内のデバイスセキュリティの設定の画像

ここでは、VBSを手動で有効にする手順を紹介します。構成によっては、すでに有効になっていることもありますので、まず確認から始めましょう。

1. 状態の確認方法

デバイスセキュリティ内のコア分離項目にあるメモリ整合性のオン・オフ設定の画像
  1. スタートメニューで「Windows セキュリティ」や「デバイス セキュリティ」と検索
  2. 「デバイス セキュリティ」を開く
  3. 「コア分離」が表示されていれば、VBSの一部がすでに有効です
  4. 「詳細」をクリックし、「メモリ整合性」がオンになっているか確認

2. 有効化手順(必要に応じて)

ステップ①:「メモリ整合性」を有効にする

  • 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Windows セキュリティ」
  • 「デバイスセキュリティ」→「コア分離の詳細」
  • 「メモリ整合性」をオンにする

ステップ②:グループポリシーの確認(Pro以上)

グループポリシー内の仮想化ベースのセキュリティを有効にするの画像
  • gpedit.msc を起動
  • 「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「システム」→「Device Guard」
  • 「仮想化ベースのセキュリティを有効にする」をダブルクリックし、有効化を選択

ステップ③:BIOS設定の確認(必要な場合)

  • デバイスによっては、BIOSで「仮想化支援技術(VT)」がオフになっていると、VBSが動作しません。
  • 起動時にBIOSに入り、「Intel VT」や「AMD-V」が有効か確認してください。

安全性とパフォーマンスのバランス

VBSを有効にすることでセキュリティが強化される一方、特定の古いアプリやドライバに影響を与えることがあります。パフォーマンスが一部の構成で少し低下することもあるため、必要に応じて以下のような工夫を取り入れると安心です。

  • 最新のドライバにアップデートして互換性を確保する
  • パフォーマンス重視の用途(ゲーム・動画編集)では一時的に無効化して様子を見る
  • 重要な端末にのみVBSを有効にしてリスクを分散させる

実用性を高める工夫

他の対策と組み合わせることで、System GuardとVBSの効果をより引き出すことができます。

  • BitLockerを併用してデータ保護も強化
  • セキュリティログを定期的にチェックして異常を見逃さない
  • グループポリシーやPowerShellで複数台に一括適用

セキュリティを意識する運用が求められる環境では、特に有効な対策です。


まとめ

System Guardは、Windows 11の根幹を守る重要な機能です。そして、その効果をさらに高めるために、VBSを活用することで、日常では気づきにくいリスクにも対処できます。仮想化を使ったこの仕組みは一見複雑に思えますが、設定は意外とシンプルで、きちんと有効化することでシステムの信頼性がぐっと高まります。

もしあなたの環境でセキュリティを一段階引き上げたいと考えているなら、System GuardとVBSの組み合わせは非常に有効な選択肢です。


Tamaglo

最後までお読みいただきありがとうございます。

執筆者:玉城 学(タマキ マナブ)

IT業界歴10年以上。ヘルプデスク・サーバーエンジニアとしてWindowsの設定、クラウド管理、PC最適化を担当。

現在はPC設定・Office活用の専門家として、ブログやYouTubeで情報を発信中。

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