
Windows 11では、定期的な機能アップデートにより新機能が追加されますが、それに伴って不具合や動作トラブルが発生することもあります。
そんなとき、アップデート前の安定した状態に戻す手段として使えるのが「以前のバージョンに戻す」機能です。
本記事では、Windows 11で以前のビルド(バージョン)に戻す方法をステップごとに解説し、注意点や戻せない場合の対処法も紹介します。
目次
以前のバージョンに戻す準備と確認ポイント
戻せる条件

「以前のバージョンに戻す」機能は、Windows Updateでメジャーアップデートを行った直後のみ利用可能です。以下の点を事前に確認しましょう。
- アップグレード後 10日以内(※初期設定)
- 「以前のビルドに戻す」ボタンが表示されている
- Cドライブの「Windows.old」フォルダが削除されていない
補足:10日を過ぎると自動的に戻すためのファイルが削除され、この方法では復元できません。
【手順】設定から以前のバージョンに復元する方法

- スタートボタンを右クリック →「設定」を開く
- 左側メニューから「システム」→「回復」を選択
- 「回復オプション」内の「復元(以前のバージョンに戻す)」をクリック
- 「戻す理由」を選んで「次へ」をクリック
- 「アップデートをチェックしますか?」→「行わない」を選択
- 注意事項(ロックアウト対策など)を読み進める
- 「このビルドをお試しいただきありがとうございます」→「以前のビルドに戻す」をクリック
- 自動で再起動が始まり、復元が開始されます(約15分〜)
「戻す」ボタンが表示されない理由と対処法
「以前のバージョンに戻す」ボタンが表示されない場合は、次のような原因が考えられます。
原因 | 対処法 |
---|---|
アップグレードから10日以上経過 | 元に戻せません(初期化や再インストールを検討) |
Windows.oldフォルダを削除した | データがないため戻す機能が無効化 |
クリーンインストール済み | ロールバック機能そのものが対象外 |
⚠ この機能はあくまでメジャーアップデートに対する一時的なロールバックであり、恒久的な機能ではありません。
戻すときの注意点とデータへの影響
- 個人ファイル(ドキュメント・画像等)は通常保持されます
- アップデート後に追加したアプリや設定は元に戻る可能性があります
- 念のため、重要なデータは外部ストレージ等にバックアップしておくのがおすすめです
また、復元後に再度アップデートを適用することは可能ですが、その後は同じ手順では戻せなくなります。
よくある質問(FAQ)
- 以前のバージョンに戻すと何が変わりますか?
新しいバージョンで発生した不具合や互換性の問題を解消できます。特定アプリが動作しない、処理が重いといったケースで有効です。
- 戻すとデータは削除されますか?
基本的に削除されませんが、アップデート後に作成した設定やアプリは削除されることがあります。バックアップ推奨です。
- 「戻す」ボタンが出ないのはなぜ?
アップデートから10日以上経過している場合、戻すファイルが削除され利用できません。クリーンインストールを検討してください。
- 戻したあと再度最新バージョンにアップデートできますか?
可能です。ただし、再アップデート後は再び元に戻すことはできません。
まとめ:戻せる期間を逃さず、安定した環境へ
Windows 11の「以前のバージョンに戻す」機能は、アップデート後の不具合に対して短期間で使える重要なリカバリー手段です。
- 「戻す」機能が使えるのはアップデート後10日以内
- ボタンが表示されていない場合は戻せません
- 戻す前に必ずバックアップを取っておきましょう
トラブルが続く場合は、今回の方法で快適だった旧バージョンに戻すことで安定した環境が取り戻せます。

最後までご覧いただきありがとうございます
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