
Windows 11の大規模アップデート「24H2」では、ファイルエクスプローラー左ペインの「クイックアクセス」が「ホーム」に名称変更され、以前の「お気に入り感覚で使えるクイックアクセスが消えた」と感じるユーザーも多いようです。実際には機能自体は残っており、設定を見直すことで従来どおりの使い勝手に戻せます。本記事では、最新バージョン対応の仕様変更ポイントを整理し、「クイックアクセスが表示されない」トラブルを解消するための具体的なステップを自然な文章でご案内します。
最新バージョン(24H2)での仕様変更

24H2では操作画面をよりシンプルにする狙いから、「クイックアクセス」という名称を「ホーム」に刷新しました。新しい「ホーム」には、最近使ったファイルやよく使うフォルダーが集約され、直感的にアクセスできるデザインに進化しています。その一方で、長年「クイックアクセス」を愛用していた方には「消えた!」という印象を与えてしまう結果に。
クイックアクセスが表示されない主な原因

- デフォルト表示が「ホーム」になっている
アップデート直後は左ペインに「クイックアクセス」ではなく「ホーム」しか見えません。 - プライバシー設定のオフ
「最近使ったファイルを表示」「よく使うフォルダーを表示」の両方が無効化されていると、中身が空のままになります。 - キャッシュや設定ファイルの破損
長期間使っているとキャッシュが壊れ、表示がおかしくなる場合があります。 - システムファイルの不整合
OSの重要ファイルが破損していると、エクスプローラー自体の表示が乱れます。 - ユーザープロファイル固有の問題
現在ログイン中のアカウント設定だけに不具合が発生しているケースもあります。
トラブルシューティング手順
- ファイルエクスプローラーのオプション設定を確認
エクスプローラーを開き、右上の「…」→[オプション]→[全般]タブへ進み、「プライバシー」欄の2つのチェック(最近使ったファイル/よく使うフォルダー)をオンにします。必要なら[消去]でキャッシュをリセットしましょう。 - エクスプローラーを再起動
タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)で「Windows エクスプローラー」を選び[再起動]。表示がおかしいときに効果的です。 - システムファイルの修復
管理者権限のコマンドプロンプトを開き、sfc /scannow
を実行。破損ファイルがあれば自動で修復されます。 - 最新のWindows Update を適用
設定→[Windows Update]→[更新プログラムのチェック]で24H2以降のパッチをすべてインストールし、再起動してください。 - 別ユーザーで動作確認
新規ユーザーアカウントを作成しログイン。問題が出なければ、既存プロファイルに原因があると判断してプロファイルのリセットや再作成を検討します。
FAQ
Q1. 24H2で「クイックアクセス」が「ホーム」に変更された理由は?
A. UIを整理し、最近使ったファイルとよく使うフォルダーを統合した「ホーム」画面で操作を直感的にするためです。
Q2. レジストリをいじらずに元の「クイックアクセス」表示に戻せますか?
A. はい。オプション設定の「プライバシー」欄でチェックを入れれば、従来どおりのクイックアクセス項目が表示されます。
Q3. トラブルシューティング手順を全て試しても直らない場合は?
A. プロファイル固有の問題が疑われるため、新しいユーザーを作成して動作を確認し、問題のあるプロファイルをリセット・再作成してください。
Q4. 他に「クイックアクセス」を表示させる方法はありますか?
A. 他にはエクスプローラーの既定フォルダーをコマンドで変更する手法がありますが、まずはオプション設定と再起動での復旧をお試しください。
まとめ
24H2の「ホーム」への名称変更で一見「クイックアクセスが消えた」ように見えるものの、設定を見直せば従来どおりのファイル・フォルダー表示が可能です。
- オプションで「最近使ったファイル」「よく使うフォルダー」を有効化
- エクスプローラー再起動/システムファイル修復
- 最新アップデート適用とユーザープロファイル確認
以上の手順を順に実施することで、快適なファイルアクセス環境を取り戻せます。ぜひお試しください。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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