
VPN接続は、リモート作業やプライバシー保護に欠かせない機能です。
しかし、Windows 11を使用していると「いつのまにか切れていた」「スリープから復帰すると再接続されない」といった状況が起こることがあります。
この記事では、VPN接続が自動で切断されるのを防ぐための設定方法と、安定した接続を保つための工夫について紹介します。
目次
よくあるVPNの切断タイミングと原因
- スリープや休止状態から復帰したとき
- ネットワークの切り替え(Wi-Fiから有線など)を行ったとき
- 一定時間操作していなかったとき(アイドル状態)
- VPNソフトやルーター側の省電力設定により強制切断されたとき
このような状況では、意図しない切断が発生しやすくなります。
Windows 11でVPN切断を防ぐ基本設定
ネットワーク設定の見直し
- 設定 → ネットワークとインターネット → VPN
- 接続先を選び「詳細オプション」へ進む
- 「VPNを自動的に再接続」のスイッチがオンになっているか確認
- 必要に応じて「常にこの接続を使う」も有効にする
これにより、接続が途切れたときに自動で再接続されるようになります。
スリープ復帰後の再接続対策
アダプターの省電力設定を変更
- スタートボタン右クリック → デバイスマネージャー
- 「ネットワークアダプター」から使用中のアダプターを選択
- 右クリック → プロパティ → 電源の管理タブへ
- 「電力節約のために~」のチェックを外す
これにより、スリープや休止状態から戻ったときも接続が安定しやすくなります。
グループポリシーまたはレジストリで再接続ポリシーを設定(Pro版向け)
Windows 11 Proなどでは、さらに詳細な接続制御が可能です。
たとえば、以下のようにグループポリシーから設定できます。
- 「グループポリシーエディター」→ コンピューターの構成 → 管理用テンプレート
- 「ネットワーク → ネットワーク接続 → VPN再接続ポリシー」から適切な設定を選ぶ
※Home版の場合はこの機能がないため、レジストリ操作が必要になりますが、誤操作には注意が必要です。
切断を防ぐための追加チェック
チェック項目 | 設定場所 |
---|---|
VPNアプリの「自動再接続」設定 | 各VPNクライアントの設定メニュー |
ルーターのセッションタイムアウト | 管理画面からVPN設定を確認 |
モバイル回線使用時の節電設定 | Windowsのモバイル通信設定/バッテリー設定 |
まとめ
VPN接続が勝手に切れると、作業中の通信やセキュリティにも影響します。
Windows 11では、ネットワーク設定・電源管理・再接続機能の3つをしっかり整えることが安定動作のカギとなります。
一度設定を見直しておけば、毎回の再接続やログインの手間もなくなり、より快適に使えるようになります。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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