
ファイルを複数のパソコンで共有するとき、ネットワークドライブを設定しておくと作業がスムーズになります。USB接続のように見えて実はネットワーク上の場所を指定できるこの仕組みは、職場や家庭でも活用の場が広がっています。
ここでは、Windows 11でネットワークドライブをマウント(割り当て)する方法と、接続を保つ設定までを紹介します。
ネットワークドライブをマウントする手順
まずは一度だけマウントを行い、共有フォルダーにアクセスできる状態を作ります。
ステップ

- エクスプローラーを開く
ショートカットWindows + E
キーでも開けます。 - 「PC」を選択し、「ネットワークドライブの割り当て」をクリック
上部の「…(その他)」→「ネットワークドライブの割り当て」を選択。 - ドライブ文字を選ぶ
好きな英字(例:Z:)を選択。 - フォルダーの場所を入力
例:\\NAS名\共有名
や\\192.168.x.x\share
- 「ログオン時に再接続する」にチェック
再起動後も接続が維持されます。 - 「完了」で設定完了
ユーザー名やパスワードの入力が求められる場合は、アクセス権限を確認。
自動接続をバッチで補強する方法
ネットワーク環境によっては、起動時の自動接続がうまくいかないことがあります。そういったときは、バッチファイルでの再接続処理が有効です。
@echo off
net use Z: /delete
net use Z: \\192.168.0.10\share /persistent:yes
このスクリプトをタスクスケジューラで「ログイン時」に実行するよう設定すれば、自動接続の失敗を防げます。
うまく接続できないときの確認ポイント
接続できないときは以下の点を見直してみてください。
- フォルダーの共有設定が有効か
- IPアドレスや共有名に誤りがないか
- ファイアウォールで通信がブロックされていないか
- ネットワークの種類(プライベート・パブリック)が正しく設定されているか
忘れがちなセキュリティの見直し
ネットワークドライブは便利な一方、アクセス制限を正しく設定しておかないと他の端末からも簡単にアクセスできてしまいます。共有フォルダー側の「アクセス許可」は、必要なユーザーだけに制限しましょう。
設定に差がつくポイント
Windows 11ではデフォルトでネットワーク探索やファイル共有が無効になっていることがあります。ネットワーク設定から「プライベートネットワーク」を選び、ファイル共有をオンにしておくとトラブルを防げます。
また、複数台のPCで同じネットワークドライブを使う場合、接続先をコンピューター名ではなくIPアドレスで指定することで安定することもあります。
まとめ
Windows 11でネットワークドライブを使う設定は、一度きちんと行えば日常的なファイル操作がぐっと便利になります。エクスプローラーでの設定に加え、バッチファイルによる補強、そしてネットワークや共有の設定確認まで行えば、より確実に使える環境が整います。
特に接続の安定性を重視したい場合や、再接続の手間を減らしたい場合には、今回紹介した手順を参考に、自分に合った方法を取り入れてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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