2024年12月10日、MicrosoftはWindows 11バージョン24H2および23H2向けに「KB5048667」と「KB5048685」の累積アップデートをリリースしました。これらは12月のパッチチューズデーに伴う必須更新であり、以前より報告されていた脆弱性対策や機能改善が含まれています。本記事では、新機能、改良点、既知の問題点、更新方法など、最新アップデートの詳細をわかりやすく解説します。
2024年12月のWindows 11累積アップデート概要
2024年12月のパッチチューズデーにおいて、Windows 11の以下2種のアップデートが公開されました。
- Windows 11 バージョン24H2: KB5048667
- Windows 11 バージョン23H2: KB5048685
今回の更新は、12月の定例セキュリティパッチを含む「必須」アップデートです。脆弱性修正だけでなく、UI改善や機能強化も含まれており、最新ビルド番号は下記の通りに更新されます。
- 24H2適用後ビルド:26100.2605
- 23H2適用後ビルド:226xx.4602 (22621/22631系)
KB5048667・KB5048685で追加・改善された主な機能
1. タスクバー・システムトレイの改良
通知ベルアイコンが非表示に:タスクバー領域を広く確保。 – 日付と時刻が短縮表示に対応:よりコンパクトな表示でアプリ配置スペースを拡張。
2. スタートメニューのジャンプリスト強化
スタートメニュー内のアプリ右クリックからジャンプリスト拡充 – Shift + Ctrl + クリックで管理者権限で起動が可能に
3. タッチ画面操作およびIMEツールバー改善
設定 > Bluetooth & デバイス > タッチ から左右エッジジェスチャーの有効/無効が可能 – IMEツールバーが全画面表示時に自動的に隠れる(中国語/日本語入力中)
4. ファイル共有とDynamic Lighting機能改善
Androidデバイスとのファイル共有をエクスプローラー右クリックメニューから簡易化 – Dynamic Lightingページで非対応デバイス時にプレースホルダーメッセージ表示 – Wave・Gradientエフェクト方向オプション増加
マウス、クリップボード、Narratorなどの操作性向上
マウスカーソル位置特定(CTRLキー)が一部環境で改善 – クリップボード履歴不具合の修正 – Narratorスキャンモード機能強化(リンク・リストスキップ操作)
セキュリティ修正と脆弱性対応のポイント
今月はゼロデイ脆弱性を含む多数の脆弱性(CVE)に対応。リモートでコードが実行される脆弱性や権限昇格問題、情報漏えい等、多岐にわたる脆弱性が修正されています。早期のアップデート適用により、セキュリティリスク軽減が期待できます。
既知の問題点と対処法
一部環境でOpenSSHサービスが起動しない問題が報告されています。 回避策: – PowerShell管理者権限で起動し、`C:\ProgramData\ssh`および`C:\ProgramData\ssh\logs`のACL(アクセス権限)更新による一時対処が可能。 Microsoftは引き続き原因調査中であり、今後のアップデートで修正が予定されています。
アップデートの入手方法とインストール手順
1. Windows Updateから 「設定」>「Windows Update」>「更新プログラムのチェック」をクリック。自動でKB5048667、KB5048685が表示されます。
- Microsoft Updateカタログからの手動ダウンロード
ネットワーク環境などの理由でWindows Updateが困難な場合、Microsoft Updateカタログから手動でMSUファイルを入手できます。
参考資料
- BleepingComputer: Windows 11 KB5048667 & KB5048685リリース情報
- Microsoftサポート KB5048685
- Yahoo!ニュース(窓の杜)
- WindowsLatest KB5048685詳細
- Windows 11 24H2: 12月の大型アップデート内容を徹底解説
まとめ
2024年最後のWindows UpdateとなるKB5048667・KB5048685では、セキュリティ強化と新機能拡充が同時に進められています。特にタスクバーの改善、ジャンプリスト活用の強化、Android端末とのファイル共有機能など、日常的な使い勝手向上が期待できます。一方、OpenSSH関連の既知問題など一部不具合は残るものの、Microsoftが継続的に対応を進める見込みです。早めのアップデート適用で安全性と利便性を確保しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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