
目次
この記事のポイント
- 2025年6月のWindows Update(KB5060999/KB5060842/KB5063060)は一部PCで深刻なトラブルを引き起こす可能性あり
- 特に24H2環境のAMD/RyzenやGigabyte製ノートPCでの不具合が目立つ
- 互換性問題に対応するOOB(緊急)パッチも配信済み(KB5063060)
- 強制アップデートにより起動不能・BIOS破損といったケースも報告されている
更新内容と対象OSの概要
Microsoftは2025年6月11日(日本時間)に以下の累積更新プログラムを公開しました。
バージョン | 更新プログラム | ビルド番号 | 補足 |
---|---|---|---|
22H2/23H2 | KB5060999 | 22621.5472 / 22631.5472 | 通常の累積更新 |
24H2 | KB5060842 | 26100.4349 | 初回リリース対象 |
24H2(OOB) | KB5063060 | 26100.4351 | 互換性トラブルに対する修正版 |
主な不具合とユーザー報告まとめ
1. KB5060842がインストールできない(エラー 0x80073712, 0x800f0845 など)
- DISM/SFCによる修復でも解決しないケースが多数
- 「設定 > 回復 > Windows Updateトラブルシューティング」で復旧成功の報告あり
- ISOファイルを使った“上書きインストール”で改善した例も
2. 一部のPCで再起動不能・フリーズ
- Gigabyte G5/KF5ノートPCが起動不能になる事例が多数(BIOS破損の可能性)
- BIOS画面から先に進めない、ロゴ画面で停止など
- Clevo/Sager製PCでも同様の症状あり、EFIからのBIOS再書き込みで解決した事例も
3. HDRや音声関連の不具合
- HDRが強制ONになり、緑画面や音声出力不能になる問題あり
- ログイン時に「音量が100%になる」グリッチも継続中
4. ゲームプレイやグラフィック関係の問題
- Easy Anti-Cheatとの互換性問題が一部で確認され、KB5063060で修正
- Path of ExileやFIFA 23、Xinputを使う一部ゲームが起動しない・エラー表示
- Radeon搭載PCでのグリーンスクリーンやBSOD(ブルースクリーン)報告も
対処法と回避策(公式&コミュニティ情報)

- アップデートが届かない場合
- 自動配信のタイミングを待つ(ロールアウト方式)
- 24H2環境では互換性により一時保留される場合あり
- 手動インストールを避ける
- MS Updateカタログからのmsuファイル導入によりトラブル報告が多数
- 特に24H2環境ではKB5063060が未適用だと危険
- どうしても更新したい場合
DISM /Online /Cleanup-image /RestoreHealth
とsfc /scannow
を先に実行- 上書きインストール(ISOファイルからsetup.exe)での更新が安全
ユーザーの声から見る現状
- 「アップデート後、ファイルエクスプローラーが固まる」
- 「更新中にPCがブラックスクリーンに」
- 「再起動後にBIOSが破損」
- 「更新したらファンが常に全開に」
- 「回復オプションでロールバックして復旧した」 など…
🔚 まとめ:今回のアップデートは慎重に対応を
6月のWindows Updateは通常のセキュリティ強化を含む重要な更新でしたが、配信初期の24H2に限ってはトラブルが非常に多い印象です。特にノートPCやAMD環境では注意が必要です。
今回の教訓
- 更新の手動適用は慎重に
- リストアポイントの作成を忘れずに
- 不具合が出たらロールバックやISO再インストールも選択肢に

最後までお読みいただきありがとうございます。
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