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【Windows11対応】コマンドプロンプト(netsh)でIPアドレスとDNSを設定する方法|固定IP・DHCPの切り替えも解説

WindowsでIPアドレスを手動で変更したい場合、設定アプリやコントロールパネルを使う方法が一般的です。
しかし、より効率的に設定を変更したいなら、コマンドプロンプト(netsh)を使う方法が便利です。

本記事では、次のような操作を解説します。

  • netsh コマンドで IPv4アドレス・DNSサーバーの設定
  • 固定IP ⇔ DHCP(自動取得) の切り替え方法
  • 有線LAN/無線LAN(Wi-Fi)のアダプター名の確認手順
  • 1行コマンドでまとめて設定する方法

目次

コマンドプロンプトで使う「netsh」とは?

netsh(Network Shell)は、Windowsのネットワーク設定をコマンドラインで操作できる強力なツールです。
以下のようなIP設定やDNSの構成が可能です:

設定項目使用コマンド例
IPアドレスの固定設定netsh interface ip set address
DNSの設定netsh interface ip set dns
自動取得(DHCP)へ戻す同コマンドの引数を dhcp に変更

事前準備:アダプター名を確認しよう

コマンドで設定を行うには、対象となるアダプター名(例:Wi-Fi、イーサネット)を正確に把握する必要があります。

手順

コマンドプロンプトで ipconfg /all と実行してるスクリーンショット
  1. コマンドプロンプトを開く(管理者権限推奨)
  2. 以下のコマンドを入力: ipconfig /all
  3. 「イーサネットアダプター」または「Wireless LAN adapter」に表示されるアダプター名(例:”Wi-Fi”)をメモしておきます

IPアドレスとDNSを設定するコマンド例

固定IPアドレスを設定する場合

netshコマンドを使用して固定IPアドレスを設定してるスクリーンショット
netsh interface ip set address "Wi-Fi" static 192.168.0.100 255.255.255.0 192.168.0.1
  • "Wi-Fi":アダプター名(環境により変更)
  • 192.168.0.100:割り当てるIPアドレス
  • 255.255.255.0:サブネットマスク
  • 192.168.0.1:デフォルトゲートウェイ

DNSサーバーを設定する場合

netshコマンドで dns の設定をするスクリーンショット
netsh interface ip set dns "Wi-Fi" static 8.8.8.8 primary
  • 8.8.8.8はGoogle Public DNSの一例です

DHCP(自動取得)へ戻す方法

netshコマンドで DHCP へ戻すコマンドを説明するスクリーンショット。

IPアドレスの自動取得に戻す場合

netsh interface ip set address "Wi-Fi" dhcp

DNSの自動取得に戻す場合

netsh interface ip set dns "Wi-Fi" dhcp

一行コマンドでIPとDNSを同時に設定する

複数の設定をまとめて実行したい場合は、以下のように && を使った一行コマンドも便利です。

netsh interface ip set address "Wi-Fi" static 192.168.0.100 255.255.255.0 192.168.0.1 && netsh interface ip set dns "Wi-Fi" static 8.8.8.8 primary

→ さらに簡略化するには start コマンドを併用する方法もあります(バッチファイル向け)。


バッチファイルにまとめてさらに時短も可能

上記コマンドを .bat ファイルに記述しておけば、ダブルクリックでIP設定を一括変更することも可能です。
管理者権限での実行に注意してください。

参考:初心者向けガイド:バッチファイルの作成方法と使用時の注意点


以下に、記事「【Windows11対応】コマンドプロンプト(netsh)でIPアドレスとDNSを設定する方法」のよくある質問(FAQ)セクションをご提案します。


よくある質問(FAQ)

Q1. netshコマンドはすべてのWindows 11で使えますか?

はい、Windows 11 Home / Pro のどちらでも利用可能です。
ただし、コマンドプロンプトは管理者権限で実行する必要があります。スタートメニューで「cmd」と検索し、「管理者として実行」を選んでください。


Q2. Wi-Fiとイーサネット(有線LAN)でアダプター名は同じですか?

いいえ、異なります。アダプター名は環境により異なりますが、一般的に以下のようになります。

接続方式一般的なアダプター名
無線LAN(Wi-Fi)"Wi-Fi"
有線LAN(イーサネット)"イーサネット"

→ 実際の名前は ipconfig /all コマンドで確認しましょう。


Q3. DHCPに戻すコマンドを実行しても反映されないのはなぜですか?

以下の原因が考えられます:

  • コマンドプロンプトを管理者権限で起動していない
  • アダプター名が正しく指定されていない
  • IPアドレス設定後に再接続またはPC再起動が必要なケースもあります

→ 正しいアダプター名を使用し、管理者として実行した上で確認してください。


Q4. 複数の設定をバッチファイルで一括適用できますか?

はい、可能です。以下のように複数の netsh コマンドを記述し、.bat ファイルとして保存すれば一括で実行できます。

netsh interface ip set address "Wi-Fi" static 192.168.0.100 255.255.255.0 192.168.0.1
netsh interface ip set dns "Wi-Fi" static 8.8.8.8 primary

→ ファイルは「右クリック → 管理者として実行」で動作させてください。


Q5. 設定を間違えて通信できなくなった場合はどうすればよいですか?

まずはDHCPに戻すコマンドを使って復旧を試みてください:

netsh interface ip set address "Wi-Fi" dhcp
netsh interface ip set dns "Wi-Fi" dhcp

それでも通信できない場合は、次の方法でリセットを試してください:

  • 設定アプリ →「ネットワークとインターネット」→「状態」→「ネットワークのリセット」
  • PCを再起動して再接続

まとめ

コマンドプロンプト(netsh)を使えば、WindowsでのIPアドレス・DNSの設定を効率よく操作できます。
以下のような用途で役立ちます:

  • 固定IPアドレスの割り当てが必要な環境(プリンターやNASなど)
  • トラブル時の一時的な設定変更
  • バッチファイルでの一括適用

コマンドの入力に慣れると、GUIでの操作よりも素早く設定できるようになります。
ぜひ活用してみてください。

Tamaglo

最後までお読みいただきありがとうございます。


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執筆者 玉城 学(タマキ マナブ)

IT業界歴10年以上。ヘルプデスク・サーバーエンジニアとしてWindowsの設定、クラウド管理、PC最適化を担当。

現在はPC設定・Office活用の専門家として、ブログやYouTubeで情報を発信中。

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