
Windows 11の開発者向け最新プレビュー「Build 26200.5581(KB5055651)」がリリースされました。今回のアップデートでは、エネルギー管理やHDR設定の改良、タスクバーのユーザビリティ向上が目立つ変更点です。
この記事では、主な新機能・修正点・参加方法・注意点をわかりやすく解説します。
Insider Previewとは?
Windows Insider Programは、Windowsの次期機能をいち早く試すことができる公式プログラムです。参加することで、正式リリース前の最新機能や改善点を体験できますが、不具合や未完成要素が含まれる場合があるため、導入には注意が必要です。
主な変更点【Build 26200.5581】
カテゴリ | 内容 | 詳細説明 |
---|---|---|
新機能 | エネルギーセーバーをIntuneで管理可能に | グループポリシーやIntuneでバッテリー最適化を一括制御。コスト削減&環境対策にも。 |
UI改善 | タスクバーの注意表示アイコン拡大 | 通知を見逃しにくく。Teamsなどのアプリにも適用。 |
ディスプレイ設定 | HDR設定を細分化 | Dolby Visionの独立設定、HDRオフでも動画再生可能に。 |
Recall(プレビュー) | UI配置を調整中 | スナップショット表示位置や操作導線を試験的に変更。 |
修正 | スリープ復帰後のウィンドウ配置問題を修正 | 画面の縮小や位置ずれのバグを解消。 |
Xboxコントローラー | 一部機器でブルースクリーンが発生 | Bluetooth接続時に問題。該当ドライバの手動削除で回避可。 |
エネルギーセーバー機能の概要
新たに追加されたエネルギーセーバー機能は、Windows 11のバッテリー節約機能をIntuneやローカルグループポリシーで管理できるようにするものです。
- 設定場所:
コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > システム > 電源管理 > Energy Saver Settings
- 設定項目例:「常にエネルギーセーバーを有効にする」など。
IT管理者が一括で設定することで、企業や教育機関での電力管理が効率化され、バッテリー寿命の延長やコスト削減にもつながります。
Insider Preview 参加方法
Windows Insider Programへの参加は、数ステップで完了します。
手順 | 操作内容 |
---|---|
1 | 「設定」→「Windows Update」→「Windows Insider Program」を開く |
2 | Microsoftアカウントでサインイン |
3 | 「Devチャネル」を選択(※最新の実験的機能が含まれる) |
4 | 「最新のアップデートを即時受け取る」トグルをONに |
注意:一部の機能は将来的に提供されない可能性もあります。
既知の不具合と注意点
今回のビルドでは以下のような既知の不具合も報告されています。
不具合カテゴリ | 詳細 |
---|---|
セーフモード | スタートメニューやエクスプローラーが開かない |
Xboxコントローラー | Bluetooth接続時にブルースクリーンが発生(回避策あり) |
Live Captions | 起動直後にクラッシュする不具合を調査中 |
タスクマネージャー | CPUユーティリティ表示の不具合あり(System Idle Processが常に0) |
Devチャネルの特徴とリスク
Devチャネルは以下のような特徴を持つ開発用の配信チャネルです。
特徴 | 内容 |
---|---|
最速 | 新機能を最も早く体験可能 |
不安定性 | バグや未完成のUIが含まれる場合あり |
フィードバック重視 | 一部機能は正式リリースされない可能性も |
アップデート形式 | Enablement Package形式での累積配信(24H2ベース) |
まとめ
Windows 11 Insider Preview Build 26200.5581では、エネルギー管理、タスクバー、HDR設定の改良が中心です。特にIT管理者や電力最適化に関心があるユーザーにとって、注目すべきアップデートといえるでしょう。
ただし、Devチャネルの特性上、不具合も含まれるため参加には慎重な判断が必要です。体験重視のユーザーにとっては、最先端のWindowsを試す絶好の機会となります。

最後までお読みいただきありがとうございます。
コメント