
Windows 11 を導入する際、「Home」にするか「Pro」にするか迷ったことはありませんか?価格だけでなく、必要なセキュリティ機能や管理機能も押さえておきたいところです。個人での利用を前提に考えると、実は Home エディションで十分なケースがほとんど。この記事では、Home と Pro の主な違いを自然な文章で解説しつつ、「こんな場合は Pro が役立つ」というシーンもあわせてご紹介します。
Home と Pro の主な違い
Windows 11 Home と Pro には共通機能が多くありますが、Pro にしかない上位機能も用意されています。以下は代表的な違いです。
- BitLocker 暗号化
Pro ではドライブ全体を暗号化できる BitLocker が利用可能。紛失・盗難リスクを最小限に抑えたい場合に有効です。 - リモートデスクトップ(ホスト機能)
自宅外から自分の PC にアクセスしたいときに便利な機能。Home でもクライアントとしては接続できますが、ホストとして待ち受けるには Pro が必要です。 - グループポリシー/ドメイン参加
企業や学校の IT 管理者が一括で設定を配布・適用できる仕組み。個人利用ならまず使う機会はありません。 - Enterprise State Roaming(Azure)
複数台のデバイスで設定を同期したいときに。クラウド管理と連携する高度な機能ですが、個人利用ではオーバースペックな場合がほとんどです。
一方、Home でも最新の Microsoft Edge、Teams アプリ、ウィジェット、ゲーム機能など基本的な機能はすべて利用可能。ネット閲覧、Office 文書作成、動画視聴、ゲームプレイなど、一般的な用途には十分対応できます。
個人利用なら Home で十分な理由
- コストパフォーマンスの高さ
Pro に比べて Home のほうがライセンス価格がおよそ数千円お得。追加機能を使い切れないなら、余計な出費を抑えることが賢明です。 - シンプルな管理画面
Home は余計な管理機能が省かれているため、設定項目がすっきり。PC に詳しくない方でも迷わず操作できます。 - アップグレードも可能
後から Pro 機能が必要になっても、有償でアップグレードできるため最初は Home でスタートしても安心です。
たとえば、インターネット閲覧や Office の利用、動画鑑賞、ライトなゲームプレイがメインなら、Home で必要機能はすべてカバーできます。逆に「会社のネットワークに参加したい」「リモートで自宅 PC を操作したい」「ドライブをまるごと暗号化したい」といった明確なニーズがなければ、Pro を選ぶメリットは小さいでしょう。
もし Pro の便利機能も試したいなら
「せっかくなら Pro を使ってみたい」という方は、以下の機能から必要性を検討してみてください。
- BitLocker によるデータ暗号化:機密情報を扱うなら必須のセキュリティ機能。
- リモートデスクトップ ホスト:外出先から自宅 PC を操作したい方に便利。
- グループポリシー/ドメイン参加:複数台の PC をまとめて設定したい場合。
これらの機能が日常的に必要になる場合は、Home から Pro へのアップグレードを検討してもよいでしょう。ただし、価格はライセンスごとに発生するため、どれだけ活用できるかを事前にイメージすることが大切です。
現在のエディションを確認する方法

すでに Windows 11 をお使いの場合、今のエディションをサクッと確認する手順をご紹介します。
- スタートボタンを右クリックし、[設定]を選択します。
- 左メニューから[システム]→[バージョン情報]を開きます。
- 画面を下にスクロールすると「Windows の仕様」欄に「エディション」が表示されます。
ここで「Windows 11 Home」または「Windows 11 Pro」と出ているのを確認してください。
まとめ
個人利用においては、Windows 11 Home がコストパフォーマンス、操作性ともに最適な選択肢です。Pro の上位機能が本当に必要かどうかを見極め、必要であれば後からアップグレードする柔軟な運用ができます。まずは Home をベースに導入し、将来的なニーズに合わせて判断してみてください。

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