
Windows 11を使っていて、文字が表示されない、フォントが崩れて見える、アプリでエラーが出る…といったトラブルに遭遇したことはありませんか?
そんなとき、見えない裏側で何が起きているのかを調べる方法の一つがイベントビューアーの活用です。
この記事では、フォントに関するトラブルの記録がどこにあるのか、どうやって確認するかを紹介します。
目次
フォント関連トラブルで見られる現象とは
- アプリケーションの文字が表示されない
- システム全体で文字の一部が豆腐文字(□)になる
- 特定のフォントを使用するとクラッシュする
- 印刷やPDF生成時に文字化けが起きる
これらは、フォントファイルの破損、読み込みエラー、アクセス権の問題などが関係していることがあります。
イベントビューアーでフォント関連のログを探す目的
フォントの不具合は画面上では明確に見えないこともあります。
しかしイベントビューアーには、バックグラウンドで発生したエラーや読み込み失敗などの記録が残っているため、そこから原因をたどることができます。
イベントビューアーの起動手順
- スタートボタンを右クリック
- 「イベントビューアー」を選択
または「Windows + R」で「eventvwr.msc」と入力して実行
フォント関連のログが記録される主な場所
1. Windows ログ → アプリケーション
- アプリがフォント読み込みに失敗した場合などの記録が出ることがあります。
- 「エラー」「警告」レベルを中心に探すと見つけやすいです。
キーワード例
Font
FontCache
Win32k
2. Windows ログ → システム
- システムサービスとしてフォントキャッシュサービスが正しく起動しなかった場合などの記録があります。
- 特に「FontCache」や「Windows Presentation Foundation Font Cache」関連の記録に注目。
3. アプリケーションとサービスログ → Microsoft → Windows
次の場所も併せて確認してみましょう。
Microsoft-Windows-Win32k
→ グラフィック描画や文字描画に関する低レベルな処理を含みます。Microsoft-Windows-FontCache
→ キャッシュの初期化やエラーの記録があります(※表示されない環境もあり)
イベントログの調べ方のコツ
フィルター機能を使って効率的に探す
- 対象のログ(アプリケーションなど)を右クリック
- 「検索する」→ 「キーワード」で「Font」や「Cache」と入力
これで不要な情報を省きつつ、フォント関連に絞って確認できます。
イベントIDの例と見方
イベントID | 内容の一例 |
---|---|
1000 | アプリケーションのクラッシュ(フォントが原因のことあり) |
2004 | FontCacheサービスの起動失敗 |
1〜10台 | Win32k関係の描画トラブル |
それぞれのイベントはダブルクリックすると詳細が表示されます。
「モジュール名」や「フォントファイル名」などが出ていれば、原因の特定に近づけます。
実用に活かす:イベントログの保存と共有
「このトラブル、再発している気がする」と感じたときには、ログを保存しておくのもおすすめです。
- イベントを右クリック
- 「イベントの保存」→ 任意の場所に保存(
.evtx
形式) - 不具合を他の人に伝えるときや、サポートに相談するときにも役立ちます。
フォントトラブルを早期に特定するポイント
この記事では、単に「イベントビューアーを見る」だけでなく、次のような点に注目して構成しています。
- アプリだけでなくサービスや描画処理のログにも目を向ける視点
- フィルターやキーワード検索を活用して効率的に情報を見つける方法
- ログ保存によって再発チェックやサポート相談にも活かせる手順
まとめ
フォントの不具合は見た目だけでは原因がわかりにくいことが多いですが、イベントログにはその手がかりが残っています。
Windows 11のイベントビューアーをうまく活用することで、文字表示の問題を正確に把握し、早めの対策につなげることができます。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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