
ファイアウォールの設定は一度行うと、再設定するのが手間になることがあります。
特に複数台のパソコンに同じルールを適用したいときや、トラブルに備えて設定内容をバックアップしておきたいときは、ファイアウォールルールをエクスポートしておくと便利です。
この記事では、Windows 11でファイアウォールルールを簡単に保存・復元する方法を紹介します。
目次
ファイアウォールルールの保存と復元が必要になる場面
- 新しいPCに同じ設定を再利用したいとき
- 一度作った細かいルールをやり直さず使いたいとき
- 不具合が起きた際、元の状態に戻せるようにしておきたいとき
- セキュリティポリシーに沿った設定を複数端末に適用したいとき
このような場面で、ルールのエクスポートとインポートが役立ちます。
事前に知っておきたいポイント
- この方法ではすべてのルール(受信・送信・カスタムなど)が対象になります
- コマンドを使用するため、管理者権限で操作する必要があります
- 作成されたファイルは
.wfw
形式です(Windows Firewall Policy File)
ルールをエクスポートする手順

ステップ1:コマンドプロンプトを管理者として起動
- スタートボタンを右クリック
- 「Windowsターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選択
ステップ2:以下のコマンドを実行
netsh advfirewall export "C:\FirewallSettings\backup.wfw"
C:\FirewallSettings\backup.wfw
の部分は任意の保存場所に変更可能です- フォルダーが存在しない場合は先に作成しておいてください
保存したルールをインポートする手順
ステップ1:管理者権限でコマンドプロンプトを起動
上記と同様に実行します。
ステップ2:以下のコマンドでインポート
netsh advfirewall import "C:\FirewallSettings\backup.wfw"
- 以前エクスポートした
.wfw
ファイルを指定します - インポート時には既存のルールが上書きされるため注意してください
トラブルを防ぐコツ
- エクスポート前に現在の設定を確認しておくと安心
- ファイルは安全な場所に保管し、不要な共有は避けましょう
- 大事なルールがある場合は事前にメモしておくのもおすすめ
まとめ
ファイアウォールの設定は一度整えても、変更や再設定の機会が意外と多いものです。
Windows 11では、設定内容をファイルとして保存・復元できるため、効率的に管理するためにもエクスポートとインポートの方法を知っておくと便利です。
PCの台数が多い場面や、再インストールが必要なときにも、この手順は大きな時短につながります。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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