
Windows 11では、ネットワークドライブの接続やWebサービスへのログインを自動で処理してくれる便利な機能として「資格情報マネージャー」が用意されています。これはパスワードやユーザー名などを保存しておく機能で、普段は意識することは少ないですが、うまく使えば繰り返し入力の手間や接続エラーを減らすことができます。
この記事では、資格情報マネージャーの使い方、設定の見直し方、そして活用のポイントを紹介します。
目次
資格情報マネージャーとは?
資格情報マネージャーは、以下のような情報を記憶・管理しています。
- ネットワークドライブに接続するためのユーザー名とパスワード
- Webサイトや共有フォルダーへのサインイン情報
- アプリやシステムが内部で利用するアクセス情報
保存された情報をもとに、自動で認証処理が行われるため、作業のたびに入力し直す必要がなくなります。
開き方と基本の画面構成
開く手順
- 「スタート」→「コントロール パネル」→「ユーザー アカウント」
- 「資格情報マネージャー」を選択
または、検索ボックスに「資格情報マネージャー」と入力して直接起動してもOKです。
表示される項目
- Windows 資格情報:ネットワーク共有や接続情報など
- Web 資格情報:Edgeなどのブラウザで保存された情報
よくある使い方|ネットワーク接続時の自動認証
ネットワークドライブを割り当てるとき、ユーザー名とパスワードを求められる場合があります。
このとき「資格情報を記憶する」にチェックを入れると、自動で資格情報マネージャーに登録され、次回から入力が省略されます。
登録されないときは手動追加も可能

- 資格情報マネージャーを開く
- 「Windows 資格情報」→「Windows 資格情報の追加」
- 対象のネットワークアドレス・ユーザー名・パスワードを入力して保存
これでログオン時や接続時にエラーが出ることが減ります。
登録済みの資格情報を確認・編集・削除する方法
確認・編集
- 登録された項目をクリックすると、詳細が表示されます
- 「編集」ボタンからユーザー名やパスワードを変更可能
削除
- 「削除」を選ぶと該当の情報が消え、次回から再入力が必要になります
- 接続エラーが出る場合、古い情報を削除して再設定すると改善することが多いです
よくあるトラブルと対処法
症状 | 原因と対処法 |
---|---|
ネットワークドライブで毎回認証を求められる | 保存されている情報が間違っている可能性。該当の資格情報を削除して再登録。 |
Webサービスで自動ログインできない | ブラウザ側の保存設定がオフになっていないか確認。 |
資格情報が勝手に消える | サードパーティのセキュリティソフトが干渉している場合がある。除外設定を確認。 |
まとめ
資格情報マネージャーは、Windows 11に標準で搭載されている便利なパスワード管理機能です。
特にネットワークドライブの接続や、社内サーバーへのログインなどで役立つ場面が多く、設定を正しく行えばスムーズな作業環境を整えることができます。
問題が起きたときに確認する場所としても覚えておくと安心です。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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