
新しいパソコンに慣れると、昔のアプリやプログラムが正しく動かなくて困った経験があるかもしれません。そんなとき、互換モードの設定を行うことで、以前の環境に近い状態でアプリを利用できるようになります。ここでは、Windows11で互換モードを設定する具体的な手順を、画面のイメージや操作のポイントを交えながらご紹介します。
互換モードの設定が必要な理由
新しいシステムは、セキュリティや動作のスピードを追求するために、古いアプリとの互換性を完全には保証しない場合があります。そのため、昔使っていたプログラムがうまく動作しなくなることがあります。こういったときに、互換モードを設定すると、プログラムは過去の環境で動いていたかのように振る舞い、問題を回避できるのです。
設定前の準備
まずは、設定を始める前に確認しておきたい点があります。対象のプログラムのショートカットや実行ファイルを見つけること、また、万が一のトラブルに備えて、現在の状態を記録しておくと安心です。これにより、後で元に戻すことが必要になったときに対応しやすくなります。
互換モードの設定手順
1. プログラムの実行ファイルを探す
まず、設定したいプログラムの実行ファイル(.exeファイル)をエクスプローラーで見つけます。よく使うプログラムであれば、スタートメニューからも探すことができますが、直接ファイルの保存場所にアクセスすると、設定がスムーズです。
2. プロパティを開く

対象のファイルが見つかったら、右クリックして「プロパティ」を選びます。ここでは、プログラムの詳細情報や設定項目が一覧で表示されます。画面上部のタブの中に、「互換性」という項目があるので、それをクリックしてください。
3. 互換モードの設定を行う
「互換性」タブを開くと、過去のバージョンのWindows用に動作させる設定が用意されています。チェックボックスにチェックを入れ、表示されるリストから、プログラムが動作していたと考えられるバージョンを選びます。たとえば、「Windows 7」や「Windows 8」など、実際に問題なく動いていた環境を選ぶと良いでしょう。ここで設定した内容は、すぐにプログラムの動作に反映されます。
4. 設定を保存し、動作を確認する
設定が完了したら、右下の「適用」ボタンをクリックして変更を保存します。その後、プログラムを実行してみて、動作が改善されているか確認します。もし改善が見られなければ、他のバージョンを試すなど、少しずつ調整してみると効果が得られることがあります。
設定のコツと注意点
設定を行う際は、画面の表示やメッセージをよく確認しながら進めることが大切です。設定を変更した後も、問題が解決しなければ、別のバージョンを試すか、プログラム自体のアップデートを確認するのが良いでしょう。また、互換モードはあくまで一時的な対応策であり、すべての問題を解決する万能な方法ではない点も覚えておくと安心です。
まとめ
新しい環境で古いプログラムが思うように動作しないとき、互換モードの設定が一つの解決策となります。今回は、プログラムの実行ファイルを探すところから、プロパティでの設定方法、そして動作確認までの手順を詳しくご説明しました。日常の作業がスムーズに進むよう、ぜひ一度試してみてください。これにより、かつての環境で快適に使っていたプログラムが、再び活躍することが期待できます。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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