
Windows 11でスキャナーを使っていると、「スキャンできない」「デバイスが見つからない」といったトラブルに遭遇することがあります。
このような問題の多くは、画像の取り込みに関わるWIAサービス(Windows Image Acquisition)が正しく動いていないことが原因です。
この記事では、WIAサービスをバッチファイルで手軽に制御する方法を解説します。
目次
WIAサービスが動いていないとどうなるか
- スキャナーが見つからない
- 「接続されていません」と表示される
- 画像取り込みソフトが起動してもスキャンできない
こうした場合でも、WIAサービスを再起動するだけで正常に戻るケースはよくあります。
バッチファイルを使うメリット
- 毎回手動でサービスを確認しなくてよい
- ダブルクリック1回でサービスを開始・停止できる
- 複数のパソコンで使い回せる
トラブル対応を効率化したい人には、バッチ化による再起動処理はとても有効です。
WIAサービスの制御に使うバッチファイル
サービス名:stisvc
1. サービスの状態を確認して起動するバッチ
@echo off
sc query stisvc | find "RUNNING" > nul
if errorlevel 1 (
echo WIAサービスは停止中です。起動します...
net start stisvc
) else (
echo WIAサービスはすでに起動しています。
)
pause
2. WIAサービスを停止・再起動するバッチ
@echo off
echo WIAサービスを再起動します...
net stop stisvc
timeout /t 2 > nul
net start stisvc
echo 再起動が完了しました。
pause
3. トグル(起動なら停止、停止なら起動)するバッチ
@echo off
sc query stisvc | find "RUNNING" > nul
if errorlevel 1 (
echo サービスが停止中です。起動します...
net start stisvc
) else (
echo サービスが実行中です。停止します...
net stop stisvc
)
pause
ファイルの作成と使い方
- 上記のコードをコピー
- メモ帳を開いて貼り付け
- 名前を
wia_control.bat
などにして保存(拡張子は.bat
) - ファイルを右クリック →「管理者として実行」
応用:タスクスケジューラと連携させる
定期的にWIAサービスをチェック・再起動させたいときは、タスクスケジューラでバッチを定期実行することで自動化できます。
まとめ
スキャナーが使えないとき、WIAサービスの状態確認と再起動は非常に有効な手段です。
バッチファイルで自動化しておけば、トラブル発生時の対応がグッと楽になります。
Windows 11でスキャン機能に違和感を感じたら、ぜひこのバッチを活用してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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