Windows 11でサービスの状態を管理する場面は意外と多くあります。
印刷が動かないとき、ネットが不安定なとき、パフォーマンスが落ちてきたときなど、関連するサービスを再起動すると改善されることも珍しくありません。
毎回手動でサービス画面を開くのは手間がかかるので、バッチファイルで一括操作できるようにしておくと効率的です。
目次
どんなときに便利か
- スプーラーサービスを再起動して印刷エラーを解消したい
- 通信が不安定なときにネットワーク関連のサービスをまとめて制御したい
- 起動時に使わないサービスを自動的に停止して動作を軽くしたい
- 特定の作業前後に必要なサービスを切り替えたい
作業のたびにサービスアプリを開くのは面倒でも、バッチなら1クリックで対応できます。
サービス制御の基本構文
起動・停止のシンプルな書き方
net start サービス名
net stop サービス名
例：印刷関連サービスを再起動する
net stop Spooler
net start Spooler
サービス名は画面に表示される名称ではなく、内部名（たとえば「Spooler」「WlanSvc」など）を使います。
調べたいときは sc query コマンドが便利です。
状態を確認しながら制御する
処理の無駄やエラーを避けたいときは、サービスの状態を確認してから動かすのがポイントです。
@echo off
set SERVICE=Spooler
sc query %SERVICE% | find "RUNNING" >nul
if %errorlevel%==0 (
echo %SERVICE% はすでに起動中です。
) else (
echo %SERVICE% を起動します...
net start %SERVICE%
)
pause
この方法なら、起動しているサービスをうっかり停止することも避けられます。
複数のサービスをまとめて操作する方法
よく使う複数のサービスを一括で再起動するバッチも作れます。
@echo off
set SERVICES=Spooler WlanSvc Dhcp
for %%S in (%SERVICES%) do (
echo %%S を停止しています...
net stop %%S
echo %%S を起動しています...
net start %%S
)
pause
これで関連するサービスをまとめて安全に再起動できます。
ログを残しておきたい場合
動作結果をあとから確認したい場合は、ログファイルに出力すると便利です。
net stop Spooler >> C:\Logs\service_log.txt 2>&1
net start Spooler >> C:\Logs\service_log.txt 2>&1
フォルダ（C:\Logs）は事前に作っておきましょう。
スケジュール登録して完全自動化
作成したバッチファイルは、タスクスケジューラに登録すれば定期実行も可能です。
- PC起動時に不要なサービスを自動停止
- 夜間に特定サービスを自動的に再起動
- 毎週決まった時間にログを記録しながら処理
繰り返しの手作業を減らすことで、日々の運用も安定します。
まとめ
サービスをバッチで制御できるようにしておくと、トラブル時や日常のメンテナンス作業がスムーズになります。
一度仕組みを作ってしまえば、以降はほぼワンクリックで必要な処理が完了します。
今回紹介した方法をベースに、自分の環境に合わせたサービス管理を自動化してみてください。
Tamaglo最後までお読みいただきありがとうございます。
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