
Windows11 バージョン 24H2の適用後、一部環境でWi-Fi接続や有線LANにて「IPアドレスが取得できない」「ネットワークが不安定」などの問題が報告されています。本記事では、特にDHCPに関する症状にフォーカスし、考えられる原因と対処法を解説します。
目次
よくある症状
- Wi-Fiに接続しても「インターネットなし」になる
- 有線LANで接続できない(IP構成が169.254〜)
- 「ネットワーク資格情報の入力」画面が突然出る
- NASや共有フォルダが表示されない
主な原因と推測
1. DHCPクライアントサービスの不具合
- 24H2環境で、DHCPによるIP取得が正常に機能しないケースあり
- 手動でIPを指定すると接続できることも
2. SMBアクセスの認証失敗
- ローカル共有/NASアクセス時に資格情報が要求される現象
- Windows認証処理の挙動が一部変更されている可能性
3. ドライバーとの非互換
- ネットワークアダプターのドライバーが24H2に最適化されていない
- 特にIntelやRealtekチップを使用している環境で報告例が多い
有効とされる対処法

IPアドレスを固定で指定する
- 設定 > ネットワークとインターネット > Wi-Fi または イーサネット
- プロパティ > IP設定の編集 > 手動 で固定IPを設定
DHCPサービスの再起動
- 管理者としてコマンドプロンプトを開き、以下を実行:
net stop dhcp net start dhcp
ネットワークアダプターのドライバーを最新に更新
- デバイスマネージャー > ネットワークアダプター > ドライバーの更新
- またはメーカー公式サイトから最新版をダウンロード
SMB1.0を有効にする(共有フォルダが見えない場合)
- コントロールパネル > プログラムと機能 > Windowsの機能の有効化/無効化
- 「SMB 1.0/CIFS ファイル共有サポート」にチェックを入れて再起動
まとめ
Windows11 24H2適用後のネットワーク不安定問題は、DHCPまわりやドライバー互換性に起因することが多いです。
回避策として「固定IPの設定」や「ドライバー更新」が比較的有効で、共有フォルダが見えない場合はSMB1.0設定も検討するとよいでしょう。
安定性が確保されるまでは、企業ネットワークやNAS連携を多用する環境では慎重な対応が求められます。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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