
Windows 11では、BluetoothやWi-Fiなどの近接通信を活用し、アプリを別のデバイスへリモートでインストールする機能が用意されています。これを支えているのが「Windows PushToInstall サービス」です。
普段あまり意識されないサービスですが、Windowsデバイス同士の連携機能を強化するための重要な役割を担っています。本記事では、PushToInstallサービスの詳細や設定方法、無効化した場合の影響についてわかりやすく解説します。
目次
サービスの基本情報
- サービス名:Windows PushToInstall Service
- 実行ファイル:svchost.exe
- サービス内部名:PushToInstall
- 初期設定:手動
サービスの概要
このサービスは、Microsoft Storeやシステムが近接デバイスを検出した際に、そのデバイスへソフトウェアやアプリのインストールをリモートで実行できるようにする機能を提供します。
たとえば、スマートフォンからPCへアプリをインストールしたり、複数デバイスに一括配布したりといった操作が可能になります。
主な用途と機能
- 近くのWindowsデバイスにアプリをインストール
- Microsoft Storeとの連携でアプリをリモート展開
- 管理者が複数端末に同時インストールを実行
- BluetoothやWi-Fi経由の近接通信サポート
サービスの設定方法

Win + R
キーを押して「services.msc」を入力しEnter- 一覧から「Windows PushToInstall Service」を探してダブルクリック
- スタートアップの種類を「手動」または「無効」に変更可能
- 必要に応じて「開始」または「停止」を実行
有効化や無効化の手順
有効化する場合
sc config PushToInstall start= demand
net start PushToInstall
無効化する場合
net stop PushToInstall
sc config PushToInstall start= disabled
推奨設定とその理由
- 推奨設定:手動
- 多くのユーザーにとっては使用頻度が低く、必要なときだけ起動する構成が適切です
- セキュリティ上の理由からも常時有効化は避けるのが無難です
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- 近くのデバイスが検出されない
- ストア経由のアプリが他端末にインストールできない
- サービスが勝手に停止している
解決手順
- サービスが手動になっているか確認
- 必要に応じて一時的に「開始」にして挙動を確認
- BluetoothやWi-Fiが有効になっているか確認
- イベントビューアーで関連ログを確認
関連サービスや補足情報
サービス名 | 説明 |
---|---|
Bluetooth Support Service | 近接デバイス検出を支援 |
Windows Connection Manager | ネットワーク接続管理全般 |
Windows Update | アプリ配信関連の機能とも連携あり |
FAQセクション
Q1:このサービスは停止しても問題ない?
はい、使用しない場合は停止しても問題ありません。
Q2:どんなときに自動起動する?
Microsoft Storeや近くのデバイスからのインストール要求を受けたときに自動で起動します。
関連リンク
まとめ
Windows PushToInstall サービスは、Windows間でのアプリインストールを簡単にする便利な仕組みですが、使用しない場合は特に起動しておく必要はありません。
必要なときに手動で起動することでセキュリティとパフォーマンスを両立できます。サービスの内容を理解したうえで、適切な設定を行っておくと安心です。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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