
Windowsでは、メールやアプリ通知などをリアルタイムで受け取るための仕組みとして、プッシュ通知システムが利用されています。その中核を担っているのが「Windows プッシュ通知システム サービス」です。このサービスが正しく動作していないと、通知が届かない、遅れるといったトラブルの原因になることがあります。
この記事では、サービスの基本情報から設定方法、トラブル解決策まで詳しく解説します。
目次
サービスの基本情報
- サービス名:WpnService
- 表示名:Windows プッシュ通知システム サービス
- 実行ファイル:
svchost.exe -k LocalServiceNetworkRestricted
- スタートアップの種類:自動
サービスの概要
Windows プッシュ通知システム サービスは、アプリケーションがリアルタイムに通知を受け取れるようにするためのサービスです。主にクラウドサービスやアプリケーション通知の配信を担います。
主な用途と機能
- アプリのトースト通知や通知センターへの情報表示をサポート
- 通知のキュー管理と配信
- 通知に関連するイベントのログ記録
サービスの設定方法
サービスの状態やスタートアップの種類は以下の手順で確認・変更できます。
- 「サービス」を開く(
services.msc
) - 「Windows プッシュ通知システム サービス」を探す
- プロパティを開いて「スタートアップの種類」や「サービスの状態」を確認・変更
有効化や無効化の手順
有効化する場合
- サービスが「無効」または「手動」になっている場合、プロパティを開く
- 「スタートアップの種類」を「自動」に変更
- 「開始」ボタンをクリックして有効化
無効化する場合
通常は無効化を推奨しませんが、無効化する場合は以下の通りです。
- 「スタートアップの種類」を「無効」に設定
- サービスの状態を「停止」にする
推奨設定とその理由
- 推奨設定:「自動」
- 理由:このサービスが無効だと、通知が届かなくなり、一部アプリケーションの動作に支障をきたします。特にメール、メッセージング、天気、ニュースなどのアプリではリアルタイム通知が利用されているため、常に有効にしておくことが望ましいです。
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- 通知が届かない
- 通知音だけ鳴って内容が表示されない
- 通知センターが空のままになる
解決手順
- サービスが「無効」や「停止」になっていないか確認
- 通知設定がオンになっているか確認(設定 > システム > 通知)
sfc /scannow
やDISMコマンドでシステム整合性をチェック- Windows Updateを適用し、最新版に更新
関連サービスや補足情報
- Windows Push Notifications User Service:ユーザーごとの通知処理を補助するサービス
- Windows Notification Platform:通知のUIや配信制御を担う部分
FAQセクション
Q1:このサービスを無効にしてもPCは動作しますか?
A1:PC自体は起動しますが、多くのアプリの通知機能が動作しなくなります。
Q2:モバイル通知と関係がありますか?
A2:はい。Windowsの「スマホ同期」やクラウド連携アプリとの通知共有にも関係します。
関連リンク
まとめ
Windows プッシュ通知システム サービスは、リアルタイム通知機能の根幹を担う重要なサービスです。通知が届かない、反応しないといった問題が発生した際には、このサービスの状態を確認しておくとよいでしょう。無効化は推奨されないため、基本的には「自動」で維持するのがベストです。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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