
Windowsには、ノートPCやタブレットをWi-Fiアクセスポイントとして機能させる「モバイル ホットスポット」機能が搭載されています。この機能を支えているのが「Windows モバイル ホットスポット サービス」です。
この記事では、モバイル ホットスポット サービスの役割や設定方法、トラブル時の対処法まで詳しく解説します。
目次
サービスの基本情報
- サービス名:icssvc
- 表示名:Windows モバイル ホットスポット サービス
- 実行ファイル:
svchost.exe -k LocalSystemNetworkRestricted
- スタートアップの種類:手動
サービスの概要
Windows モバイル ホットスポット サービスは、PCを仮想Wi-Fiルーターとして機能させ、他のデバイスにインターネット共有を行うためのサービスです。
主な用途と機能
- インターネット接続のWi-Fi共有機能を提供
- 通信帯域や接続デバイスの管理
- 接続時の認証とセキュリティの確保
サービスの設定方法
- [設定] > [ネットワークとインターネット] > [モバイル ホットスポット]を開く
- 「他のデバイスとインターネット接続を共有する」をオンにする
- 必要に応じて、ネットワーク名とパスワードを設定
有効化や無効化の手順

有効化する場合
- サービスを開く(
services.msc
) - 「Windows モバイル ホットスポット サービス」を右クリックし「プロパティ」を選択
- スタートアップの種類を「手動」または「自動」に設定
- 「開始」をクリック
無効化する場合
- 同様にサービスのプロパティを開く
- スタートアップの種類を「無効」に設定
- 「停止」ボタンをクリック
推奨設定とその理由
- 推奨設定:手動
- 理由:常に起動する必要はなく、必要なときにだけ有効にすればよいため。起動中はバッテリー消費も増えるため、使わないときは停止を推奨します。
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- ホットスポットが有効にならない
- 他の端末から接続できない
- 接続後インターネットが使えない
解決手順
- ネットワークアダプターの状態を確認
- ホットスポット設定をオフ→オンでリセット
- Windows Updateを適用して最新状態に
- サービスが無効化されていないか確認(
services.msc
)
関連サービスや補足情報
- Internet Connection Sharing (ICS):ホットスポット時のインターネット共有を補助するサービス
- ネットワーク接続ブリッジ:複数アダプターの同時使用に関連
FAQセクション
Q1:ホットスポットを有効にしても他の端末が接続できません
A1:ファイアウォールやセキュリティソフトがブロックしている可能性があります。一時的に無効にして確認してください。
Q2:起動時にホットスポットを自動で有効にすることはできますか?
A2:バッチファイルなどを使ってサービスと共有設定を自動化することは可能です。
関連リンク
まとめ
Windows モバイル ホットスポット サービスは、PCを一時的なWi-Fiルーターとして使うための便利な機能を支えるサービスです。頻繁に使用しない場合は手動設定のままで問題なく、必要なときにだけ有効にするのが効率的です。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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