
「最近、なんだかパソコンの文字が見慣れない気がする……」そんな違和感を覚えた方はいませんか?実は2025年3月〜4月にかけて配信されたWindowsのアップデートで、新たに「Notoフォント」が追加され、これによりWebサイトやアプリのフォント表示が変化するケースが報告されています。この記事では、その原因や影響範囲、そして元に戻す方法まで詳しく紹介します。
Windows Updateとフォント変更の関係
2025年3月に提供されたWindowsのプレビュー更新プログラムにより、「Noto Sans JP」や「Noto Serif JP」などのNotoフォントファミリーが標準搭載されました。そして、4月の累積更新プログラム(KB5055523)によってこれらのフォントがシステムやブラウザで自動的に適用されるようになり、多くのユーザーがフォントの変化を実感しています。
この変化は、Google ChromeやMicrosoft EdgeといったChromium系ブラウザを中心に発生しており、従来のMeiryoやYu Gothicとは異なるNoto系フォントが優先表示されるため、文字の印象が大きく変わることがあります。
どんなときに気づく?影響が出やすいケース
- ブラウザでWebサイトを開いたとき、文字が丸みを帯びたり、幅が変わったように見える
- 特定のサイト(例:Yahooなど)ではフォントが変わっていない
- Excelやメモ帳などでは変化が見られないこともある
このような現象は、ブラウザが「Noto」フォントを優先使用し始めたことが原因と考えられます。
対処法:フォントを元に戻すには?
ブラウザ側の設定を変更することで、以前のフォント(MeiryoやYu Minchoなど)に戻すことができます。
Chromeの場合

- Chromeを開いて「設定」→「デザイン」→「フォントをカスタマイズ」へ進む
- 「標準フォント」「Serif」「Sans-serif」にそれぞれ好みのフォントを設定(例:Meiryo、Yu Mincho)
Edgeの場合

- Edgeを開いて「設定」→「外観」→「フォント」
- 同様に希望のフォントへ変更
その他の対応:ブラウザのリセットも有効

もし上記の設定変更でも改善されない場合、ブラウザの設定全体をリセットすることで初期状態に戻すことが可能です。
- Chromeでは「設定」→「リセットとクリーンアップ」→「設定を元の既定値に戻す」
- Edgeでは「設定」→「リセット設定」→「設定を既定値に戻す」
ただし、リセット操作は拡張機能やCookie、ログイン状態にも影響するため、実行前にバックアップやスクリーンショットの保存をおすすめします。
また、システムのフォントキャッシュが影響しているケースもあるため、下記の記事も参考にしてみてください。
- Windows Font Cache Serviceとは?フォントの表示高速化とサービス設定方法【Windows 11】
- フォント関連のイベントログ確認方法(Event Viewer)|Windows 11で文字表示トラブルを調査する手順
- バッチファイルでフォントキャッシュを自動削除・再起動|Windows 11の表示トラブルをすっきり解消
まとめ
今回のフォント変更は、Windows Updateにより新しく追加されたNotoフォントが原因である可能性が高いです。表示の違和感を感じる場合は、ブラウザの設定やフォントキャッシュのクリアを試してみましょう。Windowsのアップデートはシステムを進化させるものですが、思わぬ表示変更がある場合もあるため、定期的な確認と設定の見直しが大切です。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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