
Windows 11のファイルエクスプローラーでは、レジストリ設定の調整により、大量のファイルが含まれるフォルダーの読み込み速度を大幅に改善できます。この記事では、設定変更の手順と、さらにパフォーマンスを向上させるためのヒントをシンプルな手順で解説します。
目次
問題の背景
- ファイル読み込みの遅延
- 複数のファイル形式が混在するフォルダーやネットワーク共有フォルダーで、ファイルエクスプローラーが内容を解析する際に遅延が発生する。
- 原因
- 既定では、各フォルダー内のファイル種類を常に判別しようとするため、処理が重くなる。
レジストリでの設定変更手順


以下の手順で、ファイルエクスプローラーの動作を高速化できます。
- 手順1
- スタートメニューから「regedit」を検索し、レジストリエディターを起動。
- 手順2
- 次のパスに移動:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\Local Settings\Software\Microsoft\Windows\Shell\Bags\AllFolders\Shell
- 次のパスに移動:
- 手順3
Shell
キーを右クリックし、「新規」→「文字列値」を選択。
- 手順4
- 新しい文字列値に「FolderType」という名前を付け、エンターキーを押す。
- 手順5
- 作成した「FolderType」をダブルクリックし、値を「NotSpecified」に設定し、[OK]をクリック。
- 手順6
- 必ずコンピュータを再起動(またはタスクマネージャーのプロセスからWindows Explorerサービスを再起動)して、設定を反映。
代替手段
- F11キーの活用
- レジストリ変更に抵抗がある場合、F11キーを2回押すと全画面モードに入り、フォルダーの移動が高速化されることがある。
追加のパフォーマンス向上ヒント
- 既定のスタートアップページ設定
- 「この PC」ページを既定にすることで、起動時の負荷を軽減。
- フォルダーの最適化
- フォルダーのプロパティを変更し、特定のコンテンツに最適化。
- 表示オプションの調整
- 「リスト」ビューなど、リソースをあまり必要としない表示方法を利用。
- コンテンツの整理
- 類似ファイルをグループ化し、数千のファイルを含むフォルダーを避けることで管理と表示速度を改善。
まとめ
- ファイルエクスプローラーの遅延原因: 各フォルダー内のファイル種類の解析処理
- レジストリ設定の変更: 「FolderType」を「NotSpecified」に設定し、再起動することで高速化
- 代替策と追加ヒント: F11キーの利用、表示オプションやフォルダーの整理でさらなる改善が可能
これらの手順を実行することで、Windows 11環境でのファイルエクスプローラーの動作がよりスムーズになり、作業効率の向上が期待できます。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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