
VPNに接続できないトラブルは、テレワークや外出先での業務利用時に非常に困ります。原因は設定ミスからサービスの停止、ネットワーク障害までさまざまです。
この記事では、Windows環境でVPNが接続できないときに確認すべき項目と、対処方法をわかりやすく解説します。
目次
チェックポイント1:インターネット接続の確認

- 他のWebサイトにアクセスできるか確認
- モバイルWi-FiやホテルWi-Fiなどでポート制限されていないかチェック
チェックポイント2:VPNサーバーの情報が正しいか

- サーバー名やIPアドレス、接続先が正しく入力されているか
- 接続プロトコル(IKEv2、L2TP/IPsec、PPTPなど)が合っているか
チェックポイント3:ユーザー名・パスワード・証明書の確認
- 入力ミスがないか
- 有効な証明書がインストールされているか
- VPN側でユーザーがブロックされていないか
チェックポイント4:必要なサービスが起動しているか
以下のサービスが起動中であるか確認します。
サービス名 | 説明 | 推奨設定 |
---|---|---|
Remote Access Connection Manager | VPN接続の管理 | 手動/起動中 |
IKE and AuthIP IPsec Keying Modules | 鍵交換・認証の処理 | 自動 |
IPsec Policy Agent | IPsecポリシーの適用 | 自動 |
Telephony | ダイヤルアップ処理など | 手動 |
Network Connections | ネットワーク管理 | 自動 |
チェックポイント5:セキュリティソフトやファイアウォールの設定

- サードパーティ製セキュリティソフトがVPN通信をブロックしていないか確認
- WindowsファイアウォールでVPN関連のポート(例:UDP 500、4500、TCP 1723など)が許可されているか
チェックポイント6:VPNクライアントの不具合・再インストール
- VPNソフトが最新版であるか確認
- 一度アンインストールしてから再インストール
チェックポイント7:ネットワークアダプターとプロトコル設定

- 「ネットワーク接続」でVPNアダプターの状態を確認
- 「IPv6」が不要であれば無効にしてみる
- DNSの手動設定(Google DNS: 8.8.8.8など)を試す
チェックポイント8:Windowsの最新状態を確認
- Windows Updateで最新の更新プログラムが適用されているか
- セキュリティパッチ適用により改善することもあり
チェックポイント9:VPN接続ログを確認する

- 「イベントビューア」→「アプリケーション」→「現在のログをフィルター」→「RasClient」など
- エラーコードをもとに具体的な原因を特定
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まとめ
VPNが接続できない原因は、サービスの停止・設定ミス・ネットワーク環境などさまざまです。まずは「インターネット接続」「サービスの状態」「VPNの構成」を確認し、必要に応じて再設定や再インストールを行うことで、多くの問題は解決できます。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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