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Volume Shadow Copyとは?Windows 11でのバックアップ機能とサービス設定ガイド

Windows 11には、システムやファイルのバックアップと復元を行うための便利な機能「ボリュームシャドウコピー(VSS)」が搭載されています。これにより、ファイルが使用中でもバックアップを取ることができ、復元ポイントの作成やファイル履歴の管理が可能になります。

この機能の中核を担っているのが「Volume Shadow Copy」サービスです。バックアップソフトやシステムの復元機能が正常に動作するためには、このサービスが正しく構成されている必要があります。

この記事では、Volume Shadow Copyサービスの役割、設定手順、トラブルへの対応までを詳しく解説します。


目次

サービスの基本情報

  • サービス名:Volume Shadow Copy
  • 内部サービス名VSS
  • 実行ファイルvssvc.exe
  • スタートアップの種類:手動

サービスの概要

Volume Shadow Copyは、使用中のファイルやシステムの状態をスナップショットとして取得・保存するためのWindowsサービスです。このサービスが稼働中であれば、バックアップソフトやシステム復元機能がファイルの一貫性を保ったままデータを取得できます。


主な用途と機能

  • シャドウコピーの作成と管理
  • システムの復元ポイント作成の補助
  • ファイル履歴やバックアップアプリの基盤機能
  • 使用中ファイルの一時コピーを取得可能にする
  • サードパーティ製バックアップソフトとの連携

サービスの設定方法

Volume Shadow Copyのスタートアップの種類のプロパティの画像
  1. Win + R を押して services.msc を実行
  2. 一覧から「Volume Shadow Copy」を探してダブルクリック
  3. 「スタートアップの種類」が「手動」になっているか確認
  4. 状態が「停止中」であれば「開始」ボタンを押して起動

有効化や無効化の手順

有効化する場合

バックアップや復元機能が動作しない場合、このサービスが停止していることがあります。以下のコマンドで有効にできます。

sc config VSS start= demand
net start VSS

無効化する場合

VSSを使わない環境や、手動でのバックアップを行う場合は、次のコマンドで無効化できます。

net stop VSS
sc config VSS start= disabled

推奨設定とその理由

スタートアップの種類は「手動(トリガー起動)」が推奨です。

  • 必要なタイミング(バックアップや復元時)でのみ起動
  • 常時動作させる必要はなく、パフォーマンスへの影響が少ない
  • 無効化すると復元ポイント作成や一部のバックアップソフトが動作しなくなる

よくあるトラブルと対処法

トラブル事例

  • 復元ポイントの作成に失敗する
  • 「このシャドウコピーサービスは利用できません」と表示される
  • バックアップソフトがシャドウコピーを使用できない
  • VSS関連のイベントログにエラーが記録されている

解決手順

  1. サービスの状態確認
sc query VSS
  1. 停止している場合は起動
net start VSS
  1. スタートアップ種類を確認・修正
sc config VSS start= demand
  1. イベントビューアでエラーログ確認

eventvwr.msc を開き、「アプリケーション」ログに「VSS」イベントがないか確認

  1. バックアップソフトとの競合を確認(Acronisなど)

関連サービスや補足情報

サービス名役割
Microsoft Software Shadow Copy Provider(swprv)シャドウコピーのプロバイダ機能
Task Schedulerバックアップタスクの管理
Windows Backupバックアップと復元の操作補助
Windows Event Logエラー発生時の記録確認用

バッチファイル例:

@echo off
sc config VSS start= demand
net start VSS
pause

FAQセクション

Q1:VSSを常に有効にしておくべきですか?

いいえ、VSSは必要なときだけ起動される「手動」設定が推奨されます。自動にすると常時起動となり、リソースを無駄に使う可能性があります。

Q2:VSSのエラーが頻発する場合はどうすればよい?

イベントビューアでエラーコードを確認し、関連するプロバイダ(例:swprv)の状態やバックアップソフトとの競合をチェックします。Windows Updateでの修正が入ることもあります。


関連リンク


まとめ

Volume Shadow Copyは、Windows 11におけるバックアップ機能やファイル保護機能の中核を担うサービスです。必要時にのみ起動する「手動」設定が最も効率的であり、復元ポイント作成やサードパーティ製バックアップアプリの動作には欠かせません。

サービスが停止していると復元やバックアップが行えないため、定期的にサービスの状態を確認し、必要に応じて起動・再設定を行うことが重要です。


Tamaglo

最後までお読みいただきありがとうございます。

執筆者:玉城 学(タマキ マナブ)

IT業界歴10年以上。ヘルプデスク・サーバーエンジニアとしてWindowsの設定、クラウド管理、PC最適化を担当。

現在はPC設定・Office活用の専門家として、ブログやYouTubeで情報を発信中。

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