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TCP/IP NetBIOS Helperとは?Windows 11におけるNetBIOS名前解決サポートの役割と設定方法

Windowsのローカルネットワークで他のPCを名前で認識したり、古いアプリケーションがネットワーク共有を利用する際に必要となるのがNetBIOSという技術です。この機能をTCP/IP通信で利用するための裏方が「TCP/IP NetBIOS Helper」サービスです。

この記事では、このサービスの基本的な役割や設定手順、無効化の影響、よくあるトラブルとその対処法までを丁寧に解説します。


目次

サービスの基本情報

  • サービス名:TCP/IP NetBIOS Helper
  • 実行ファイルsvchost.exe -k LocalServiceNetworkRestricted
  • スタートアップの種類:手動
  • 内部サービス名lmhosts

このサービスは、NetBIOS over TCP/IPを利用する通信において、名前解決や接続支援を行う機能を提供します。


サービスの概要

TCP/IP NetBIOS Helperは、NetBIOS over TCP/IP(NetBT)を通じて、ホスト名の名前解決やネットワーク共有のサポートを提供するWindowsサービスです。特に、旧バージョンのWindowsや古いネットワークアプリケーションとの互換性維持に役立ちます。

このサービスは必要時のみ起動するよう「手動」に設定されています。


主な用途と機能

TCP/IP NetBIOS Helperの主な機能は以下のとおりです。

  • NetBIOS名をIPアドレスに変換(名前解決)
  • WINSサーバーやLMHOSTSファイルを利用した名前解決支援
  • 古いアプリケーションやネットワーク機能との互換性保持
  • ネットワーク共有の際の名前表示の補助

サービスの設定方法

TCP/IP NetBIOS Helperのスタートアップの種類のプロパティの画像
  1. Win + Rservices.msc を入力しEnter
  2. 「TCP/IP NetBIOS Helper」をダブルクリック
  3. 「スタートアップの種類」を確認(通常は「手動」)
  4. 状態が「停止中」の場合、「開始」ボタンで起動可能

有効化や無効化の手順

有効化する場合

古いネットワーク機器やアプリで名前解決が必要な場合は、以下のコマンドで手動起動できます。

sc config lmhosts start= demand
net start lmhosts

またはサービス設定画面で「手動」または「自動」に設定します。

無効化する場合

近年のネットワーク環境では不要なケースが多く、無効化しても支障がないことがほとんどです。

net stop lmhosts
sc config lmhosts start= disabled

推奨設定とその理由

通常は「手動」に設定したままで問題ありません。

  • 旧式のNetBIOSを使用する環境でのみ必要
  • IPv6やDNSベースの名前解決が主流になっている
  • 無効化しても最近のネットワーク機能には影響しないことが多い

よくあるトラブルと対処法

トラブル事例

  • ローカルネットワーク内でPCの名前が表示されない
  • ネットワーク共有が一部の古いデバイスで利用できない
  • WINSサーバー経由の名前解決が失敗する
  • 古いアプリが「ホスト名が見つかりません」と表示

解決手順

  1. サービスが起動しているか確認
sc query lmhosts
  1. サービスを起動して再試行
net start lmhosts
  1. LMHOSTSファイルやNetBIOS設定を確認
  • C:\Windows\System32\drivers\etc\lmhosts ファイルを編集
  • アダプタの詳細設定で「NetBIOS over TCP/IP」が有効か確認

関連サービスや補足情報

  • DNS Client:近代的な名前解決方式(推奨)
  • Function Discovery Provider Host:ネットワーク探索に関与
  • SMBサービス(LanmanWorkstationなど):ファイル共有に関与
  • WINSサーバー:企業内ネットワークで使用されるNetBIOS名前解決手段

状態確認・起動バッチファイル例:

@echo off
sc query lmhosts
net start lmhosts
pause

FAQセクション

Q1:NetBIOSを使っていない環境でこのサービスは必要ですか?

必要ありません。ほとんどの家庭やオフィスではDNSやIPv6が使われており、このサービスは無効にしても問題ありません。

Q2:このサービスを無効にすると共有フォルダが見えなくなりますか?

NetBIOS依存の環境では影響が出る可能性がありますが、DNS解決が正常に機能していれば問題ありません。


関連リンク


まとめ

TCP/IP NetBIOS Helperは、Windows 11においてNetBIOSベースの名前解決を補助するためのサービスです。近年では利用頻度が減っているものの、レガシーなネットワーク機器やアプリケーションに対応するために必要となる場面があります。

通常は「手動」に設定されたままで問題なく、ネットワークに不具合があるときにのみ必要に応じて起動・確認する運用が適しています。必要な場合に備えて、使い方を知っておくと安心です。


Tamaglo

最後までお読みいただきありがとうございます。

執筆者:玉城 学(タマキ マナブ)

IT業界歴10年以上。ヘルプデスク・サーバーエンジニアとしてWindowsの設定、クラウド管理、PC最適化を担当。

現在はPC設定・Office活用の専門家として、ブログやYouTubeで情報を発信中。

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