
パソコンのデータ保存には、外付けハードディスクや内蔵ドライブなど、いろいろな方法がありますが、「記憶域スペース」という機能を使えば、複数のディスクをひとつにまとめて使うことができます。これにより、データを失いにくくしたり、空き容量を効率的に活用したりできます。
この記事では、「記憶域スペース」の構成方法を初心者向けにわかりやすく紹介します。
目次
記憶域スペースとは?
まず「記憶域スペース」という言葉が何を意味しているのかを簡単に説明します。
これは、複数のハードディスクをひとつの大きなドライブとして使えるようにするWindowsの機能です。たとえば、500GBのハードディスクが2台あれば、それらを1TBのひとつのドライブとして扱えるようになります。
また、特定の設定をすることで、データを自動的に2つのディスクに保存(コピー)しておき、どちらかが故障してもデータを守ることができます。
準備するもの
- 2台以上の空のハードディスクやSSD(外付けでもOK)
- Windows 10または11のパソコン
- 管理者権限でログインしていること
※保存したいデータが入っているディスクを使うと、データが消えることがあるので注意しましょう。
記憶域スペースの作成手順
ここからは、実際に記憶域スペースを作成する手順をご紹介します。
1. 記憶域スペースの設定画面を開く

- 「スタート」メニューから「設定」を開きます。
- 「システム → ストレージ → 記憶域スペース」を選び、「記憶域スペースの作成または管理」をクリックします。
2. 新しい記憶域プールの作成
- 「新しいプールと記憶域スペースの作成」を選びます。
- 使用するディスクを選択し、「プールの作成」をクリックします。
3. 記憶域スペースの名前とサイズを設定
- 名前をつけます(例:写真用ドライブ)。
- 実際に使いたいサイズを指定します。
- 「ミラー」または「シンプル」など、保存方法を選びます。
※「ミラー」は安全性が高く、「シンプル」は容量を多く使えます。
4. 作成して完了
- 内容を確認し、「記憶域スペースの作成」をクリック。
- 数分で設定が完了します。
日常的な使い方と注意点
記憶域スペースを作成すると、エクスプローラーに新しいドライブが表示されます。あとは通常のドライブと同じように使えます。
ただし以下の点に注意してください。
- 1台のディスクが壊れても、もう1台でカバーできる設定(ミラー)にしていれば安心
- バックアップは別途取っておくとより安全
- ディスクを抜いたり初期化したりしないよう注意
まとめ
「記憶域スペース」は、複数のハードディスクをまとめて使える便利な機能です。この記事の手順に従えば簡単に設定できます。
安全で効率的なデータ管理をしたいと考えている方は、ぜひ活用してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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