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Spot Verifierとは?Windows 11でファイルシステムの破損を検出する補助サービスの役割と設定方法

Windowsでファイルを開こうとした際に、破損や読み取りエラーが発生することがあります。こうしたトラブルの予兆を検出するために動作しているのが「Spot Verifier」というサービスです。

このサービスはバックグラウンドで動作し、ディスクI/O(入力・出力)時にファイルシステムの整合性をチェックし、問題が発生しそうな箇所を早期に洗い出す仕組みになっています。この記事では、Spot Verifierの基本情報や設定方法、関連トラブルの対処法まで詳しく解説します。


目次

サービスの基本情報

  • サービス名:Spot Verifier
  • 実行ファイルsvchost.exe -k LocalSystemNetworkRestricted
  • スタートアップの種類:手動
  • 内部サービス名svsvc

このサービスは、ドライブの信頼性チェックやデータ整合性の確認を目的とした補助機能です。


サービスの概要

Spot Verifierは、ファイルシステムの読み取りエラーや破損の兆候を検出し、ログに記録するサービスです。ディスクアクセス時に不良セクターや破損の兆候を見つけた場合、システムがそれに応じた対処を実行できるよう支援します。

このサービスは通常、他のシステムツールと連携してバックグラウンドで動作し、ユーザーの操作なしで異常検出に貢献します。


主な用途と機能

Spot Verifierによって提供される機能は以下の通りです。

  • ファイルアクセス時にメディアの整合性チェックを実施
  • ファイルシステムの破損やセクター異常の兆候を検出
  • 不良ブロックやディスクの劣化サインをログに記録
  • ストレージの信頼性向上に寄与
  • Windowsの回復機能(例:自動修復)の前提情報を提供

サービスの設定方法

Spot Verifierのスタートアップの種類のプロパティの画像
  1. Win + R を押して services.msc を入力しEnter
  2. 「Spot Verifier」をダブルクリック
  3. 「スタートアップの種類」を「手動」「自動」「無効」から選択
  4. 状態が「停止中」の場合、「開始」ボタンをクリックで起動可能

有効化や無効化の手順

有効化する場合

ディスクの状態に不安がある場合は、以下のように有効化できます。

sc config svsvc start= demand
net start svsvc

起動後、イベントビューアーや chkdsk などと連携して、異常の兆候を把握できます。

無効化する場合

通常は「手動」のままで問題ありませんが、意図的にサービスを起動させない場合は「無効」に設定することも可能です。

  • services.msc で「無効」に設定
  • 実行中であれば「停止」ボタンで終了

推奨設定とその理由

既定の「手動」設定が推奨されます。

  • 通常は自動で起動する必要がなく、他のシステム機能から呼び出されて動作する構造
  • ディスク異常が発生した際に必要に応じて起動されるため、無駄なリソースを消費しない
  • トラブル発生時にのみ意識すれば十分

よくあるトラブルと対処法

トラブル事例

  • イベントビューアーに svsvc の警告が出る
  • chkdsk 実行後に Spot Verifier 関連のエラーログが表示される
  • HDDアクセスが重くなる、フリーズすることがある

解決手順

  1. サービス状態の確認
sc query svsvc
  1. 必要であれば再起動
net stop svsvc
net start svsvc
  1. イベントビューアーでログ確認

eventvwr.msc → 「アプリケーション」ログから Spot Verifier 関連の情報を確認

  1. ディスクチェックツールの併用
chkdsk /f /r

または PowerShell での診断:

Get-EventLog -LogName System -Source svsvc

関連サービスや補足情報

  • Windows Error Reporting:Spot Verifierによって記録された障害情報と連携
  • Windows Defender:ストレージ健全性との連携で警告を出すこともあり
  • タスクスケジューラ:システム保守タスクとしてSpot Verifierが起動される場合あり
  • Storage Spaces、RAID環境:Spot Verifierの動作影響を考慮する必要あり

FAQセクション

Q1:Spot Verifierを停止しても大丈夫ですか?

通常利用では問題ありません。ただし、ストレージの健全性を診断する一部機能が無効になる可能性があるため、トラブル時は手動で有効化するのが望ましいです。

Q2:Spot Verifierはどういう場面で動作しますか?

ディスクの読み取りエラーが検出されたときや、chkdskのようなチェックツール使用時、Windows自動修復の診断フェーズで使用されることがあります。


関連リンク


まとめ

Spot Verifierは、Windows 11でストレージの健全性を監視する補助的なサービスであり、主にファイルシステムの破損検出やエラーログの記録を目的としています。

普段はユーザーが意識することは少ないですが、ディスク関連のトラブルが起きた際にはこのサービスの状態を確認することで、原因特定や修復につなげることができます。基本は「手動」設定のままで問題ありませんが、必要時にはコマンドやサービス一覧から簡単に起動可能です。


Tamaglo

最後までお読みいただきありがとうございます。

執筆者:玉城 学(タマキ マナブ)

IT業界歴10年以上。ヘルプデスク・サーバーエンジニアとしてWindowsの設定、クラウド管理、PC最適化を担当。

現在はPC設定・Office活用の専門家として、ブログやYouTubeで情報を発信中。

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