【最大65%OFF】Kindleゴールデンウィークセール第2弾開催!「片田舎のおっさん剣聖になる」「方舟」「逆行した悪役令嬢」「悪役令嬢の中の人」「イシューからはじめよ」など人気書籍が多数対象。5月8日まで、詳細はこちら▶

Shared PC Account Managerとは?Windows 11での共有PC運用を支える一時アカウント管理サービスの概要と設定方法

図書館や学習施設、社内の受付端末など、複数のユーザーが同じWindows PCを利用する「共有PC環境」では、ユーザーアカウントの管理が煩雑になりがちです。

そんなときに役立つのが「Shared PC Account Manager」というサービスです。一時的なユーザーアカウントの作成・削除を自動化し、シンプルなマルチユーザー運用を実現できます。本記事では、このサービスの仕組み、設定手順、注意点について詳しく解説します。


目次

サービスの基本情報

  • サービス名:Shared PC Account Manager
  • 実行ファイルsvchost.exe(内部でDLLを呼び出し)
  • スタートアップの種類:無効(既定)
  • 内部サービス名shpamsvc

このサービスは、共有PCモードを有効にしたときに自動的に有効化されます。


サービスの概要

Shared PC Account Managerは、共有PC環境において一時ユーザーアカウントを自動的に作成・管理・削除するサービスです。

Windows 11の「共有PCモード」を使うことで、公共施設や教育機関などでのマルチユーザー運用がスムーズになります。このサービスは、そのモードを技術的に支える役割を持っています。


主な用途と機能

Shared PC Account Managerは以下のような機能を提供します。

  • 一時ユーザーアカウントの自動作成とログオン支援
  • 使用後のアカウントの自動削除によるデータ保護
  • 複数ユーザーでの同一PC利用を効率化
  • ログオン回数や時間に応じたアカウント管理ポリシーの適用
  • 教育機関や図書館など、ユーザー入れ替えが頻繁な環境での運用に適する

一時アカウントの仕組みを導入することで、ユーザーデータの蓄積や設定の煩雑さを防ぎます。


サービスの設定方法

Shared PC Account Managerのプロパティの画像

Shared PC Account Managerは、「共有PCモード」を有効にしたときのみ必要となる特殊なサービスです。以下の手順で確認や設定変更ができます。

  1. Win + Rservices.msc を入力してEnter
  2. 「Shared PC Account Manager」をダブルクリック
  3. スタートアップの種類を「手動」または「自動」に変更
  4. 「開始」ボタンでサービスを起動(共有PCモードが有効な状態で)

※ 通常は「設定」アプリやレジストリで共有PCモードを有効にした後、自動的に起動されます。


有効化や無効化の手順

有効化する場合

Shared PCモードを使いたい場合、以下の手順でサービスを有効化することができます。

方法1:Windows設定アプリ(教育機関や組織向け)

  • 「設定」→「アカウント」→「共有エクスペリエンス」などで設定
  • またはグループポリシーで有効化(Pro以上)

方法2:レジストリで直接有効化

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\SharedPC]
"Enabled"=dword:00000001

その後、以下のコマンドでサービスを手動で起動可能です。

sc config shpamsvc start= demand
net start shpamsvc

無効化する場合

Shared PCモードを使っていない場合、このサービスは無効のままで問題ありません

  • スタートアップの種類を「無効」に設定
  • 起動中なら「停止」ボタンを押す

推奨設定とその理由

通常は「無効」のままで問題ありません。

  • 共有PCモードを使用しない一般ユーザーには不要
  • 不要なサービスを起動しないことでリソースを節約
  • セキュリティリスクやトラブルの回避にもつながる

教育機関や公共端末での共有運用時には、「手動」または「自動」に設定することで、アカウント管理を効率化できます。


よくあるトラブルと対処法

トラブル事例

  • 一時ユーザーアカウントが作成されない
  • ログオン後すぐにアカウントが削除される
  • 共有PCモードが反映されない
  • shpamsvcサービスが起動できないエラーが出る

解決手順

  1. サービス状態を確認
sc query shpamsvc
  1. レジストリのSharedPCキーが正しく設定されているか確認
  2. グループポリシーやIntuneの構成を見直す
  3. イベントビューアーでログ確認
eventvwr.msc

→ アプリケーションログでshpamsvcに関連するイベントを調べる


関連サービスや補足情報

Shared PC Account Managerは以下の機能やサービスと連携しています。

  • User Profile Service:ユーザープロファイルの管理と削除
  • Credential Manager:一時アカウントの資格情報管理
  • Task Scheduler:アカウント削除の自動実行(ポリシー連携)
  • Microsoft Intune:共有PC構成の一括適用

バッチファイル例(状態確認用):

@echo off
sc query shpamsvc
pause

FAQセクション

Q1:Shared PC Account Managerを有効にすると個人データは残りませんか?

はい。一時ユーザーアカウントはログオフ後に自動削除されるため、個人データはPC上に残りません。

Q2:このサービスを無効にしても他のユーザーは追加できますか?

できます。通常のローカルアカウントやMicrosoftアカウントの追加には影響ありません。


関連リンク


まとめ

Shared PC Account Managerは、Windows 11で共有PC運用を支援するためのサービスです。公共端末や教育機関などで、一時的に利用されるアカウントを自動で管理し、ユーザーごとの情報保持を防ぎつつ効率的な利用を可能にします。

日常利用では無効のままで問題ありませんが、共有PCモードを導入する場合はこのサービスを活用することで、管理の手間を大きく軽減できます。


Tamaglo

最後までお読みいただきありがとうございます。

執筆者:玉城 学(タマキ マナブ)

IT業界歴10年以上。ヘルプデスク・サーバーエンジニアとしてWindowsの設定、クラウド管理、PC最適化を担当。

現在はPC設定・Office活用の専門家として、ブログやYouTubeで情報を発信中。

詳しいプロフィールはこちら

SNSでも情報を発信しています: YouTubeTikTokInstagram

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

アップロードファイルの最大サイズ: 2 MB。 画像 をアップロードできます。 Youtube、Facebook、Twitter および他サービスへのリンクは自動的にコメント内に埋め込まれます。 ここにファイルをドロップ

目次