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Remote Procedure Call (RPC) Locatorとは?WindowsのRPC通信を支える補助サービスとその設定方法

Windowsには、アプリケーション同士の通信を仲介する「RPC(Remote Procedure Call)」という仕組みがあります。この通信において、サーバーの登録や名前解決といった“場所を探す”役割を果たしているのが「Remote Procedure Call (RPC) Locator」サービスです。

現在では使用頻度が減ったものの、一部の古いアプリケーションやレガシーシステムではまだ必要とされることがあります。この記事では、RPC Locatorサービスの概要、設定方法、無効化の影響、トラブル対処法を解説します。


目次

サービスの基本情報

  • サービス名:Remote Procedure Call (RPC) Locator
  • 実行ファイルlocator.exe
  • スタートアップの種類:手動
  • 内部サービス名RpcLocator

このサービスは「RPCサービス」とは別物で、RPC通信におけるネームサービスのサポートを行います。


サービスの概要

Remote Procedure Call (RPC) Locatorは、分散アプリケーションで利用されるRPCサーバーの名前登録と名前解決を行う補助的なサービスです。特に、Windows NT時代の古いRPCアプリケーションや、一部のレガシーツールがこのサービスに依存しています。

現在主流のCOM/DCOM通信では使用されないケースが多いため、一般的なWindows 11環境では自動起動の必要がありません。


主な用途と機能

このサービスの主な機能は次の通りです。

  • RPCサーバーの登録情報を名前データベースに記録
  • クライアントからのRPC呼び出し時にサーバー情報を提供
  • 古い形式の分散アプリケーションでのサービス名解決をサポート
  • 一部のレガシーアプリやツールにおけるRPC通信を可能にする

現代の一般的な用途では利用される機会は少なく、特定のケースでのみ有効です。


サービスの設定方法

Remote Procedure Call (RPC) Locatorのプロパティの画像

RPC Locatorサービスの状態は、以下の手順で確認・変更できます。

  1. Win + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
  2. services.msc と入力しEnter
  3. 一覧から「Remote Procedure Call (RPC) Locator」をダブルクリック
  4. スタートアップの種類を「手動」「自動」「無効」から選択
  5. 状態が「停止中」であれば「開始」ボタンを押して有効化可能

有効化や無効化の手順

有効化する場合

以下のような状況で有効化が必要になることがあります。

  • 古い社内システムやアプリケーションがRPCネームサービスに依存している
  • 特定のツールでRPCサーバーが見つからないというエラーが出る

その場合は以下の手順で有効化します。

  • スタートアップの種類を「手動」または「自動」に設定
  • 「開始」ボタンをクリックし、サービス状態を「実行中」にする

無効化する場合

現在の環境でこのサービスが不要であれば、以下の手順で無効化可能です。

  • スタートアップの種類を「無効」に設定
  • 「停止」ボタンをクリック
  • セキュリティやパフォーマンス重視の環境では無効化が推奨されます

推奨設定とその理由

このサービスは、使用しない環境では「手動」または「無効」に設定することが推奨されます。

  • 通常のRPC通信やCOM/DCOMには影響なし
  • レガシーアプリを使用しない限り、サービスは必要ない
  • セキュリティリスクの軽減のため、使わないなら無効にしておくと安心

ただし、エンタープライズ用途や古い業務アプリでは依存している場合があるため注意が必要です。


よくあるトラブルと対処法

トラブル事例

  • 古い業務アプリで「RPC サーバーが見つかりません」と表示される
  • アプリケーションがサーバー登録に失敗する
  • DCOM通信で一部コンポーネントが認識されない
  • カスタムRPC実装で通信不良が発生

解決手順

  1. サービス状態を確認
     services.msc で「Remote Procedure Call (RPC) Locator」が停止していないか確認
  2. スタートアップの種類を変更して再起動
     一時的に「手動」→「自動」に変更して再起動し、動作を確認
  3. コマンドで状態確認
sc query RpcLocator
  1. イベントビューアーでエラーログ確認
     eventvwr.msc → システムログからエラーの詳細を特定

関連サービスや補足情報

このサービスは、以下のRPC関連機能と連携します。

  • Remote Procedure Call (RPC)(RpcSs):通信そのものの基盤を提供
  • RPC Endpoint Mapper:接続時のエンドポイント解決に使用される主要コンポーネント
  • DCOM Server Process Launcher:COMオブジェクトの起動支援
  • ネットワーク接続全般(WMI、ファイル共有など):一部RPCに依存

また、以下のようなバッチファイルでサービス状態のチェックや操作が可能です。

@echo off
sc query RpcLocator
pause

FAQセクション

Q1:RPC Locatorサービスを停止しても問題ありませんか?

通常のWindows利用では問題ありません。ただし、古い業務システムやツールがこのサービスに依存している場合は、機能しなくなることがあります。

Q2:「RPCサーバーが見つかりません」というエラーの原因はこのサービスですか?

場合によります。通常は「RpcSs」が問題ですが、古いアプリケーションであれば「RpcLocator」が停止していることが原因の場合もあります。


関連リンク


まとめ

Remote Procedure Call (RPC) Locatorは、Windows 11におけるRPCネームサービスを提供する補助的なサービスです。現代の一般的な利用では必要ありませんが、レガシーシステムや古いアプリケーションを利用している環境では不可欠な場合があります。

通常は「手動」または「無効」設定で問題ありませんが、必要に応じて有効化できるよう仕組みを理解しておくことが重要です。トラブル発生時にはこのサービスの存在をチェックポイントとして確認しましょう。


Tamaglo

最後までお読みいただきありがとうございます。

執筆者:玉城 学(タマキ マナブ)

IT業界歴10年以上。ヘルプデスク・サーバーエンジニアとしてWindowsの設定、クラウド管理、PC最適化を担当。

現在はPC設定・Office活用の専門家として、ブログやYouTubeで情報を発信中。

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