
パソコンの動きが遅くなったとき、タスクマネージャーで様子を見ることが多いですが、もう一歩踏み込んだ確認がしたいときに便利なのが「リソースモニター」です。
ここでは、どんなときにリソースモニターを使うとよいか、どこを見れば異常に気づけるか、という実用的な視点から解説していきます。
目次
リソースモニターの開き方

いくつか方法がありますが、手軽なのは以下です。
- スタートメニューを右クリック
- 「タスクマネージャー」を選択
- 「パフォーマンス」タブ内の下にある「リソースモニターを開く」をクリック
直接「resmon」と入力して検索しても開けます。
リソースモニターで確認できること
開いてみると、上部に「CPU」「メモリ」「ディスク」「ネットワーク」などの項目が並んでいます。それぞれの動きを、リアルタイムで細かく見ることができます。
タスクマネージャーよりも詳細な情報が出るので、原因の特定に役立つ場面も多いです。
各カウンターの見方とチェックポイント
CPUの使い方を見る

- 「CPU」タブでは、実行中のプロセスの一覧と、それぞれがどれくらい負荷をかけているかが表示されます
- プロセスが止まっていてもCPUを使っている場合なども見つけやすい
- 「サービス」列を有効にすると、関連するWindowsサービスも確認可能
差別化ポイント
→ タスクマネージャーではまとめて表示される処理も、ここでは個別プロセス単位で見られる
ディスクの状態を見る
- 読み取り/書き込みの量が多いアプリを探すことができます
- アクセス中のファイルパスまで表示されるので、何が動いているのかがよく分かる
- ハードディスクの動きが遅いと感じたときは、ここで「待ち時間」もチェックできる
差別化ポイント
→ どのファイルにアクセスが集中しているかを特定できる点が、他のツールとの違い
メモリの使用状況を確認

- 使用中/空き容量の比率が視覚的に分かる
- メモリリーク(使い終わったメモリが解放されていない状態)の検出にも有効
- 頻繁に固まるソフトがある場合は、ここの「確保メモリ」も確認
ネットワークの通信状況を見る

- どのアプリがネットワークを使っているか、リアルタイムで表示される
- 急に通信量が増えたときや、バックグラウンドで何か動いているときに役立つ
タスクマネージャーでは気づけない異常に気づく
リソースモニターは、動きの「深掘り」ができる点がポイントです。たとえば
- 表面上は問題がないのに、実は1つのアプリだけがディスクを占有している
- 数字は小さくても、定期的にCPUを占有している処理がある
- 一見通信していないように見えるアプリが、こっそりデータ送信している
こうした「見落とされがちなサイン」を見つける手段として、リソースモニターはとても有効です。
まとめ
パソコンの調子が悪いと感じたとき、リソースモニターを使えば細かい原因を探しやすくなります。
特にCPUやディスクの使われ方をプロセス単位で見られるため、問題の切り分けに役立ちます。
普段はあまり使わない画面かもしれませんが、動作が重く感じたときにこそ一度開いてみる価値があります。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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