
印刷ジョブが途中で止まったり、プリンターが反応しなかったりする場合、原因のひとつとして「印刷スプーラー」の不具合が考えられます。印刷スプーラーは、印刷データを一時的に保持してプリンターに送る役割を担っており、トラブル時にはリセットが有効な対処法です。
この記事では、Windows 11で印刷スプーラーを安全にリセットする手順を、手動とバッチファイルの2通りで紹介します。
目次
スプーラーを手動でリセットする方法
サービスの停止と開始

- スタートメニューで「サービス」と検索し、[サービス]アプリを開く
- 一覧から「Print Spooler」を探し、右クリックして「停止」を選択
- 次にエクスプローラーで以下のフォルダを開きます:
C:\Windows\System32\spool\PRINTERS
- フォルダ内のファイルをすべて削除します(※管理者権限が必要な場合あり)
- 再び「サービス」画面に戻り、「Print Spooler」を右クリックして「開始」
これでスプーラーのリセットが完了し、印刷トラブルの解消が期待できます。
バッチファイルでスプーラーをリセットする方法
自動化したスクリプト例
以下の内容を .bat
ファイルとして保存し、右クリックから「管理者として実行」します:
@echo off
echo スプーラーサービスを停止中...
net stop spooler
echo スプールファイルを削除中...
del /Q /F %systemroot%\System32\spool\PRINTERS\*.*
echo スプーラーサービスを開始中...
net start spooler
echo 完了しました。
pause
このスクリプトは、スプーラーを一時停止し、スプールファイルを削除して再起動する一連の操作を自動で行います。
トラブルが続く場合の追加対処
ドライバーの確認や再インストール
- プリンターのドライバーが破損していると、スプーラーが停止することがあります。
- メーカーサイトから最新のドライバーをダウンロードし、再インストールしてください。
Windowsの診断ツールを使う
- [設定] > [システム] > [トラブルシューティング] > [その他のトラブルシューティング] から「プリンター」トラブルシューティングを実行します。
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まとめ
印刷スプーラーの不具合は、印刷が急に止まるなどの問題につながることがあり、リセットすることで多くのケースが改善します。手動での操作に不安がある場合は、バッチファイルを利用することで簡単かつ安全にリセットを行えます。何度も繰り返すトラブルには、ドライバーやOSの状態も確認するとよいでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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