Windowsで不要なファイルを削除する方法といえば、delコマンドがよく知られています。しかし、PowerShellを使って作業を自動化したり、より柔軟に管理したい場合には、Remove-Itemというコマンドレットの活用が欠かせません。
このページでは、PowerShellのRemove-Itemの基本的な使い方から、従来のdelコマンドとの違い、実際の使用例までをわかりやすく紹介します。ファイル削除処理をPowerShellに置き換えたいと考えている方や、より細かい制御が必要な場面での参考にしてください。
PowerShellのRemove-Itemとは？
Remove-Itemは、PowerShellでファイルやフォルダを削除するためのコマンドレットです。従来のdelコマンドとは異なり、ファイルだけでなくディレクトリも対象にできることが大きな特徴です。
さらに、PowerShellの機能と組み合わせることで、より細かく制御された削除処理が可能になります。
基本構文とオプション
基本構文
Remove-Item -Path "C:\Temp\sample.txt"
これは、C:\Temp\sample.txtというファイルを削除する基本的なコマンドです。
主なオプション
-Recurse：サブディレクトリ内も含めて削除-Force：読み取り専用ファイルや隠しファイルを強制的に削除-WhatIf：削除せず、実行内容だけ表示（テスト実行に便利）
たとえば、フォルダごと削除する場合は以下のように記述します。
Remove-Item -Path "C:\Logs" -Recurse -Force
このように、ディレクトリの中身も含めて一気に削除できる点は、delとは大きな違いです。
delコマンドとの違いとは？
対象の違い
delコマンドはファイル専用で、ディレクトリそのものは削除できません。フォルダを削除したい場合には、rmdirコマンドを併用する必要があります。
一方、Remove-Itemはファイルとフォルダの両方に対応しているため、PowerShellスクリプト内で統一的に使えるのが大きなメリットです。
PowerShellとの親和性
Remove-Itemは、PowerShellのパイプラインや変数展開と組み合わせることで、複雑な削除処理をシンプルに記述できます。
Get-ChildItem -Path "C:\Temp" -Filter *.log | Remove-Item -Force
このように、「条件に合致するファイルを検索 → 削除」という処理が1行で書けるのは、PowerShellならではの利点です。
安全性とテスト実行
もう一つの重要な違いが、-WhatIfオプションの存在です。これは、実際に削除せずに「このコマンドで何が削除されるか」を確認できるため、間違って重要なファイルを消してしまうリスクを減らせます。
使用例：よく使われるRemove-Itemの使い方
特定の拡張子のファイルを削除
Remove-Item "C:\Backup\*.bak" -Force
一時フォルダの中身を一括削除
Remove-Item "C:\Windows\Temp\*" -Recurse -Force
削除内容を確認してから実行
Remove-Item "D:\Logs\*.log" -Recurse -WhatIf
このように、状況に応じて使い分けられる柔軟性が魅力です。
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まとめ
Remove-Itemは、PowerShellにおける非常に柔軟な削除コマンドであり、delコマンドよりも幅広い用途に対応できます。
ファイルとフォルダの両方を1つのコマンドで扱える点や、-WhatIfでの事前確認など、スクリプトや自動化との相性も抜群です。
従来のdelコマンドに慣れている方も、PowerShellを活用する場面ではぜひRemove-Itemへの置き換えを検討してみてください。より安全で効率的な削除処理が実現できます。
Tamaglo最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事は「【解説】delコマンドの使い方とファイル削除の基本」の関連コンテンツです。
詳しくはピラーページをご覧ください。
→ delコマンドの基本と活用方法を見る
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