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PrintWorkflowとは?印刷ジョブ処理を支えるWindowsサービスの役割と設定方法

印刷ボタンをクリックしてから実際にプリンターが動き出すまでの間、Windowsの内部ではさまざまな処理が行われています。その一部を担うのが「PrintWorkflow」サービスです。

このサービスは、印刷ジョブをアプリケーションからプリンターに送る際の処理や中継を円滑に進めるためのもので、特にUWPアプリやモダンな印刷環境で必要とされます。この記事では、PrintWorkflowの役割、設定方法、停止による影響やトラブルの対処法について解説します。


目次

サービスの基本情報

  • サービス名:PrintWorkflow
  • 実行ファイルPrintWorkflow.exe
  • スタートアップの種類:手動
  • 内部サービス名PrintWorkflowUserSvc_xxxxx

このサービスはユーザーセッションごとに個別に起動される設計となっています。


サービスの概要

PrintWorkflowサービスは、印刷ジョブのワークフロー(処理手順)を管理する役割を持つサービスで、印刷時に必要なデータの変換・処理・送信などをサポートします。

特に、UWPアプリやモダンプリントAPIを使用しているアプリケーションにおいて、スムーズな印刷処理を実現するために動作します。


主な用途と機能

PrintWorkflowサービスの主な機能は以下の通りです。

  • 印刷ジョブの変換・処理の管理(XPSなどへの変換含む)
  • アプリケーションとプリンタードライバーの間でのデータ中継
  • UWPアプリによる印刷ワークフローの制御
  • カスタム印刷UIやドキュメント変換処理のサポート
  • モダンプリントインフラとの連携

このサービスは、Print SpoolerやPrintScanBrokerServiceと連携して動作することが多いです。


サービスの設定方法

PrintWorkflowUserSvcのプロパティの画像

PrintWorkflowサービスの状態確認と設定は以下の手順で行います。

  1. Win + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
  2. services.msc と入力してEnter
  3. 「PrintWorkflow」または「PrintWorkflowUserSvc_~」を探してダブルクリック
  4. スタートアップの種類(手動/自動/無効)を選択可能
  5. 状態を確認し、必要に応じて「開始」または「停止」を実行

有効化や無効化の手順

有効化する場合

印刷時にジョブが進まない、特定アプリから印刷できないといった場合には、サービスが有効かを確認します。

  • スタートアップの種類を「手動」または「自動」に設定
  • 状態が「停止中」であれば「開始」をクリック
  • 設定を保存して印刷処理を再試行

無効化する場合

印刷機能を使用しない、または古いアプリケーションのみ利用している場合は、次のように無効化できます。

  • スタートアップの種類を「無効」に設定
  • 実行中であれば「停止」ボタンを押す
  • 設定を保存して閉じる

ただし、UWPアプリや一部のプリンタードライバーで不具合が出る可能性があります。


推奨設定とその理由

PrintWorkflowサービスは、「手動(既定)」設定が推奨です。

  • 通常は印刷処理が発生したときに自動で起動される設計
  • リソース消費が抑えられ、常時起動の必要はない
  • 無効化すると一部のアプリで印刷ができなくなる可能性がある

特に、最新のWindowsアプリやクラウド印刷サービスなどを使っている場合は、有効にしておくことが望ましいです。


よくあるトラブルと対処法

トラブル事例

  • 印刷ジョブが送信されず、プリンターに届かない
  • 印刷ダイアログが表示されない
  • 印刷プロセスが途中で止まる
  • 特定のUWPアプリで印刷が失敗する

解決手順

  1. サービスが有効か確認
     services.msc でPrintWorkflowの状態をチェックし、必要に応じて開始する
  2. アプリケーションの再起動
     アプリとサービス間の通信が一時的に切れている可能性があるため、再起動を実行
  3. Windowsの再起動
     ユーザーセッションごとのサービスが正しく再構成されるため、再起動で改善するケースあり
  4. プリンタードライバーの確認
     UWP互換でないドライバーを使っていると、ワークフロー処理が失敗することがあるため要注意

関連サービスや補足情報

PrintWorkflowは、以下のサービスや機能と連携しています。

  • Print Spooler:印刷ジョブ全体の管理とプリンターへの送信を担当
  • PrintScanBrokerService:アプリケーションからの印刷/スキャン命令の仲介
  • Device Install Service:プリンターの検出と構成を補助
  • Windows Print API / PrintTicket / PrintSchema:印刷UIや設定項目のカスタマイズに関与

また、クラウドベースの印刷環境やドキュメント変換処理にも対応しています。


FAQセクション

Q1:このサービスが無効でも印刷はできますか?

一部のクラシックアプリでは問題なく印刷できますが、UWPアプリやクラウド印刷環境では正常に動作しない可能性があります。

Q2:PrintWorkflowが原因で印刷に失敗しているかどうかを確認する方法はありますか?

イベントビューアーで「Microsoft-Windows-PrintWorkflow」ログを確認することで、サービスエラーやジョブ処理の失敗情報を把握できます。


関連リンク


まとめ

PrintWorkflowサービスは、印刷ジョブの変換や中継処理を支え、特にUWPアプリやモダン印刷APIとの連携に不可欠な存在です。通常は手動起動で十分ですが、無効化すると一部アプリで印刷できなくなるため注意が必要です。

印刷に不具合が生じたときには、このサービスの状態確認や再起動を行うことで、スムーズに解決できる場合があります。サービスの役割を理解しておくことで、印刷トラブルの対処力も高まります。


Tamaglo

最後までお読みいただきありがとうございます。

執筆者:玉城 学(タマキ マナブ)

IT業界歴10年以上。ヘルプデスク・サーバーエンジニアとしてWindowsの設定、クラウド管理、PC最適化を担当。

現在はPC設定・Office活用の専門家として、ブログやYouTubeで情報を発信中。

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SNSでも情報を発信しています: YouTubeTikTokInstagram

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