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Powerサービスとは?Windowsの電源ポリシー管理を担う基本サービスの役割と設定方法

ノートPCを閉じたときにスリープに入ったり、バッテリーが少なくなったときに通知が表示されたりするのは、Windowsが電源状態を適切に管理しているからです。

このような電源ポリシーの適用や通知を制御している中心的なサービスが「Power(電源)」サービスです。普段は意識することはありませんが、停止や異常があるとスリープや休止などが正しく動作しなくなることがあります。

この記事では、Powerサービスの役割や機能、設定方法、トラブル時の対処法まで詳しく解説します。


目次

サービスの基本情報

  • サービス名:Power
  • 実行ファイルumpo.dll
  • スタートアップの種類:自動
  • 内部サービス名Power

このサービスは、Windowsが起動するたびに自動的に開始され、電源制御の全般を担います。


サービスの概要

Powerサービスは、Windowsでの電源設定を制御し、ハードウェアとOS間の電力管理を調整するサービスです。

スリープ・休止・シャットダウンなどの電源操作や、バッテリー残量の警告表示、電源プランの切り替えといった動作もこのサービスが管理しています。


主な用途と機能

Powerサービスが担当する主な機能は以下のとおりです。

  • 電源プラン(省電力/高パフォーマンスなど)の制御
  • スリープ・休止状態の実行と復帰管理
  • バッテリー残量の監視と通知
  • 電源状態に応じたアプリやシステム動作の切り替え
  • ハイブリッドスリープや高速スタートアップの制御

このサービスが正常に動作していないと、PCの電源管理に異常が生じる可能性があります。


サービスの設定方法

Powerサービスのプロパティの画像

Powerサービスの状態を確認・設定するには、以下の手順で操作します。

  1. Win + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
  2. services.msc と入力してEnter
  3. 一覧から「Power」を探してダブルクリック
  4. スタートアップの種類(自動/手動/無効)を選択可能
  5. 状態を確認し、必要に応じて「開始」や「停止」を実行

有効化や無効化の手順

有効化する場合

何らかの原因で電源操作がうまくいかない場合は、Powerサービスが無効化されていないか確認し、以下の手順で有効化します。

  • スタートアップの種類を「自動」に設定
  • 状態が「停止中」であれば「開始」をクリック
  • OKを押して設定を保存

無効化する場合

基本的にこのサービスを無効化することは推奨されませんが、トラブル調査など一時的に停止したい場合は以下の手順で行います。

  • スタートアップの種類を「無効」に変更
  • 「停止」ボタンを押してサービスを終了
  • 状態が正しく反映されることを確認

無効化するとスリープやバッテリー通知などが機能しなくなる恐れがあります。


推奨設定とその理由

Powerサービスは、「自動(既定)」での運用が強く推奨されます

  • システムの電源管理が常に必要となるため、停止すると基本動作に支障が出る
  • ノートPCでは特に、バッテリー監視やスリープ復帰などに関わる重要なサービス
  • 無効化によるメリットはなく、むしろトラブルを引き起こす可能性が高い

よって、通常は設定を変更せず、既定の「自動」で問題ありません。


よくあるトラブルと対処法

トラブル事例

  • スリープに入らない、または勝手に解除される
  • 電源プランの設定が反映されない
  • バッテリーの警告が表示されない
  • シャットダウン時に異常終了する

解決手順

  1. Powerサービスの状態を確認
     services.msc でサービスが「自動」かつ「実行中」になっていることを確認
  2. 電源プランの設定をリセット
     コマンドプロンプトから powercfg -restoredefaultschemes を実行
  3. イベントビューアーでログを確認
     システムログにPower関連のエラーが記録されていないかチェック
  4. BIOSやドライバーのアップデート
     チップセットやACPI(電源管理)に関連するドライバーの更新も有効

関連サービスや補足情報

Powerサービスは、以下のようなサービスと連携しています。

  • Windows Driver Foundation:ドライバーと電源管理の連携に関与
  • User-mode Power Service(UMPS):省電力機能をユーザー側で補助
  • Battery Management(バッテリー制御)機能:ハードウェアとの電力制御

また、powercfg コマンドを使用することで、より詳細な電源設定や診断も可能です。


FAQセクション

Q1:Powerサービスを無効にするとどうなりますか?

スリープや電源プランの適用、バッテリー警告などの電源管理機能が動作しなくなり、ノートPCでは特に問題が出やすくなります。

Q2:スリープが勝手に解除されるのはこのサービスが原因ですか?

Powerサービスが関係している可能性がありますが、多くの場合は「スケジュールされたタスク」や「USBデバイス」が原因です。powercfg /lastwake で原因の確認が可能です。


関連リンク


まとめ

Powerサービスは、Windowsにおける電源管理の中心的な役割を担っており、スリープ・休止・電源プランの切り替えなどの動作を支えています。既定で「自動」に設定されており、通常は設定変更の必要はありません。

無効化すると電源操作や通知に問題が発生する可能性が高いため、動作に不具合を感じた場合は、まずこのサービスの状態を確認するのが解決への第一歩です。


Tamaglo

最後までお読みいただきありがとうございます。

執筆者:玉城 学(タマキ マナブ)

IT業界歴10年以上。ヘルプデスク・サーバーエンジニアとしてWindowsの設定、クラウド管理、PC最適化を担当。

現在はPC設定・Office活用の専門家として、ブログやYouTubeで情報を発信中。

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