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Performance Logs & Alertsとは?パフォーマンスデータの記録と通知を担うWindowsサービスの設定と活用法

PCの動作が重く感じたとき、原因を突き止めるには「パフォーマンスデータの監視」が有効です。Windowsにはこれを支える機能がいくつか存在し、その中のひとつが「Performance Logs & Alerts」というサービスです。

このサービスは、CPU使用率やメモリ負荷などのデータをログとして記録したり、あらかじめ設定したしきい値を超えた場合に通知を送ることで、問題の早期発見に役立ちます。本記事では、Performance Logs & Alertsの役割、設定方法、停止時の影響、トラブルへの対処法などを解説します。


目次

サービスの基本情報

  • サービス名:Performance Logs & Alerts
  • 実行ファイルpla.dll
  • スタートアップの種類:手動
  • 内部サービス名pla

このサービスは通常、パフォーマンスモニターでログ収集やアラート設定を行った際に必要に応じて起動されます。


サービスの概要

Performance Logs & Alertsは、指定された条件に基づいてシステムのパフォーマンスデータを自動的に収集・保存し、しきい値を超えた際に通知やアクションを実行するWindowsサービスです。

このサービスを活用することで、目に見えにくいパフォーマンス低下やリソースの異常使用をログから把握でき、トラブルの予防や原因分析に役立ちます。


主な用途と機能

Performance Logs & Alertsが提供する主な機能は以下の通りです。

  • パフォーマンスカウンターの定期的なデータ記録
  • データコレクターセット(DCS)のスケジュール実行
  • CPU使用率やディスクI/Oなどのしきい値設定とアラートトリガー
  • イベントログへの書き込み、音の再生、プログラム実行などの自動アクション
  • 長期的なパフォーマンス分析のためのCSVログ出力

管理者による運用監視や、サーバーの安定稼働確認などで特に重宝されます。


サービスの設定方法

Performance Logs & Alertsのプロパティの画像

このサービスの設定は「サービス」ツールと「パフォーマンスモニター」の両方から確認できます。

  1. Win + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
  2. services.msc と入力してEnter
  3. 「Performance Logs & Alerts」を探してダブルクリック
  4. スタートアップの種類を変更し、必要に応じてサービスを開始

ログやアラートの詳細設定は、「パフォーマンスモニター → データコレクターセット」から行います。


有効化や無効化の手順

有効化する場合

ログ収集やアラート機能を使いたいときは、以下の手順でサービスを有効化します。

  • スタートアップの種類を「手動」または「自動」に設定
  • 「開始」ボタンをクリックしてサービスを起動
  • パフォーマンスモニターでデータコレクターセットを作成・実行

無効化する場合

ログ収集を行わない環境や、リソース節約を優先したい場合は以下のように無効化します。

  • スタートアップの種類を「無効」に設定
  • 「停止」ボタンをクリックしてサービスを終了
  • データコレクターセットが残っていないことを確認しておくと安心です

推奨設定とその理由

このサービスは「手動」設定のままでも問題ありません。理由は以下の通りです。

  • データコレクターセット実行時に必要なときだけ起動される仕組み
  • 常時起動の必要がなく、メモリ・CPUへの負荷を抑えられる
  • 無効化すると、アラートやログ機能が機能しなくなる

サーバー用途や定期モニタリングが必要な場合は「自動」も選択肢になります。


よくあるトラブルと対処法

トラブル事例

  • データコレクターセットが開始できない
  • ログが記録されない、ファイルが作成されない
  • アラートが発動しない
  • サービス起動時にエラーが出る

解決手順

  1. サービス状態を確認
     services.msc で「Performance Logs & Alerts」が起動しているか確認
  2. ログ出力先フォルダーのアクセス権を確認
     アクセス権限が不足しているとログが保存されないことがあります
  3. DCS設定を見直す
     対象のパフォーマンスカウンターが無効になっていないか確認し、しきい値も適切に設定されているかをチェック
  4. イベントビューアーのログを確認
     エラーコードが記録されている場合、原因特定のヒントになります

関連サービスや補足情報

Performance Logs & Alertsは、以下の要素と連携しています。

  • Performance Counter DLL Host
    安定したカウンター読み取りに関わる補助的なサービス
  • Task Scheduler(タスクスケジューラ)
    ログ収集やアラートのタイミングを制御
  • Windows Management Instrumentation(WMI)
    一部のモニタリングツールはWMI経由で情報を取得

また、PowerShellを使ってDCSの操作やログ取得を自動化することも可能です。


FAQセクション

Q1:ログが記録されていないようです。どうすればいいですか?

出力先フォルダに書き込み権限があるか、対象のパフォーマンスカウンターが有効か確認してください。また、データコレクターセットが正しくスケジュールされているかも見直しましょう。

Q2:アラートが発動しない原因は何ですか?

しきい値設定や監視対象のカウンターが間違っている場合があります。アクションの設定が正しくない、またはトリガー条件が満たされていない可能性もあります。


関連リンク


まとめ

Performance Logs & Alertsは、Windowsのパフォーマンスデータを収集し、条件に応じてアラートを出すことで、システムの状態を把握・改善するためのサービスです。主にサーバーや管理環境で使われますが、個人のPCでも原因調査や監視に役立つ機能を備えています。

基本は「手動」設定で問題ありませんが、定期的な監視が必要な場合は「自動」にすることも検討できます。トラブル発生時には、サービス状態やDCSの設定、ログ出力先を確認するのがポイントです。


Tamaglo

最後までお読みいただきありがとうございます。

執筆者:玉城 学(タマキ マナブ)

IT業界歴10年以上。ヘルプデスク・サーバーエンジニアとしてWindowsの設定、クラウド管理、PC最適化を担当。

現在はPC設定・Office活用の専門家として、ブログやYouTubeで情報を発信中。

詳しいプロフィールはこちら

SNSでも情報を発信しています: YouTubeTikTokInstagram

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