
目次
1. 概要|Game Ready & Studio Driver 576.80登場
2025年6月、NVIDIAは「Game Ready Driver」と「Studio Driver」双方に対応したバージョン576.80をリリースしました。今回のアップデートは以下の点で注目を集めています。
- 最新ゲームへの最適化(DLSS 4、Path Tracing)
- クリエイティブ向けアプリ(Stable Diffusion 3.5など)の性能向上
- 50シリーズGPUに多かった表示バグ・安定性問題の大幅修正
2. 対応タイトルと新機能
ゲーム向け最適化
- FBC: Firebreak、REMATCH:DLSS 4対応
- DOOM: The Dark Ages:Path Tracing対応
クリエイティブアプリの最適化
- Stable Diffusion 3.5:TensorRTとFP8対応で、
- 処理速度が約70%向上
- VRAM使用量が40%削減
3. 修正された主なバグ一覧

ゲーム関連の修正
タイトル | 修正内容 |
---|---|
Ghost of Tsushima | 光源のちらつき・破損を修正 |
Monster Hunter World (DX12) | 安定性の改善 |
Marvel Rivals | 頻発するクラッシュの修正 |
Forza Horizon 5 | 安定性の向上 |
Gray Zone Warfare / Enshrouded | 起動時のクラッシュ修正 |
Dune: Awakening / EA Sports FC 25 | 不安定な動作の改善 |
一般的なバグ修正
- RTX 5090 FEのアイドル時のファン制御改善(0rpm動作)
- DisplayPort 1.4モニターとDP 2.1 GPUでの黒画面フリッカー問題の修正
- NVIDIAコントロールパネル操作時にキャッシュ再構築が走るバグの修正
- Adobe Substance 3D Painter や Blackmagic Fusionの表示不具合の修正
- ブラウザ動画再生時の赤/緑のフラッシュや、編集後の色調崩れの修正
4. 現在も残る既知の不具合(Open Issues)

- Cyberpunk 2077:Path Tracing有効時にフォトモードでクラッシュ
- World of Warcraft:Ray Tracing有効時にアーティファクト表示
- Counter-Strike 2:低解像度で文字がぼやける
- Battlefield 2042:光源周辺に黒い四角のアーティファクト表示
5. ダウンロードリンクと導入手順
ドライバの入手
クリーンインストール推奨
- DDU(Display Driver Uninstaller)を使って旧ドライバを完全削除
- DDUダウンロードページ
- 【DDUガイド】古いドライバを安全に削除する方法|GPU交換や不具合解消の基本
トラブル時の設定例
- NVIDIAコントロールパネル > 3D設定の管理 > 電源管理モード:最大パフォーマンスを優先
- 解像度設定 > 出力ダイナミックレンジ:フルに変更
6. 利用者の声|Reddit・Discordでの反応まとめ
- Ghost of Tsushimaの光源バグがついに修正された!
- DisplayPortの黒画面問題が解決。G-Syncが再び使えるように。
- Marvel Rivalsがクラッシュせずプレイ可能に。
- 「ついに使えるドライバが来た」との声も。
- 一方で、一部ではHDRの色情報バグなどが継続しているという報告も
7. 関連情報・注意点
- Windows 11 24H2(KB5060842 / KB5063060)との相性改善
- DXVK 32bitゲームクラッシュは未修正(次回ブランチで対応予定)
- 不具合があった場合はNVIDIAへのフィードバックを忘れずに!
まとめ|今すぐ更新すべきか?
今回の576.80は、多くのゲーム・アプリケーションにおける致命的な不具合を修正した“安定版”として期待されています。特にRTX 50シリーズユーザーやDisplayPort 1.4モニターを使用している人にとっては、待望のアップデートといえるでしょう。
- 多数の安定性向上と表示バグ修正
- クリエイティブ用途にも最適化
- 一部の既知バグは継続中(注意)
自分の環境に合うかどうかを見極めつつ、DDUでのクリーンインストール後に導入するのがおすすめです。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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