
パソコン同士でファイルをやり取りしたいとき、USBメモリを使うよりも、ネットワーク経由で共有する方法が便利です。特に家の中やオフィスで複数のパソコンを使っているなら、一度共有の設定をしておけば、その後の作業がずっとスムーズになります。
ここでは、フォルダーを共有する手順と、うまくいかないときの確認ポイントを紹介します。
目次
共有設定の準備を確認する
まず、共有を始める前に以下のポイントを確認しておきましょう。
- 同じネットワークに接続されているか(Wi-Fiや有線LAN)
- プライベートネットワークとして設定されているか(自宅や社内用の設定)
ネットワークが「パブリック」になっていると、共有が制限されることがあります。
フォルダーを共有する手順
手順1:共有したいフォルダーを選ぶ

エクスプローラーで任意のフォルダーを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
手順2:「共有」タブから設定を進める

- 「共有」タブを開く
- 「共有」ボタンをクリック
- 共有する相手(ユーザー)を追加し、アクセスの権限を選択
- 「共有」をクリックして完了
これでネットワーク上の他のパソコンから、そのフォルダーにアクセスできるようになります。
アクセスする側の確認手順
手順1:エクスプローラーの「ネットワーク」を開く
同じネットワーク内のパソコンが一覧に表示されていれば、そこからアクセス可能です。
手順2:表示されない場合の操作

- エクスプローラーのアドレスバーに「\PC名」や「\IPアドレス」と入力
- 表示されないときは、次の対処法を試します(後述)
よくあるトラブルとその解決策
フォルダーが見えない/接続できない場合
対処法1:ネットワーク探索が無効になっている
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「共有オプションの変更」
- 「ネットワーク探索を有効にする」にチェック
- 「ファイルとプリンターの共有」も有効に
対処法2:ファイアウォールの設定を確認する
Windowsセキュリティ内でファイル共有がブロックされていると、接続できません。
- 「コントロールパネル」→「Windows Defender ファイアウォール」→「アプリの許可」
- 「ファイルとプリンターの共有」にチェックが入っているか確認
共有トラブル時の判断を助ける「簡易チェックリスト」
共有ができないとき、原因が複数絡んでいることが多いです。以下のような流れで確認すると、スムーズに問題を絞り込めます。
ネットワーク共有トラブル時の簡易チェックリスト
- 同じネットワークに接続しているか?
- プライベートネットワーク設定になっているか?
- フォルダーの共有設定が完了しているか?
- ネットワーク探索とファイル共有が有効か?
- ファイアウォールが共有を妨げていないか?
このリストに沿って確認するだけで、多くの問題は解消できます。
まとめ
ネットワーク共有の設定は、慣れれば簡単ですが、初めてのときはつまずくポイントも多いです。
手順通りに進めたうえで、表示されない・接続できない場合には、設定や接続の確認を順に見直してみてください。
家庭内や小さなオフィスでファイルをスムーズにやり取りしたいなら、ネットワーク共有は非常に便利な機能です。設定が済めば、毎回のコピー作業がなくなり、作業効率も大きく変わってきます。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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