WindowsでネットワークアダプターやWi-Fi機器を使っていると、自動でドライバーがインストールされたり、すぐに使える状態になることが多いですが、その裏で動いているサービスのひとつが「Network Setup Service」です。
普段は目立たない存在ですが、このサービスが無効になっているとネットワーク接続がうまくいかなくなるケースがあります。この記事では、Network Setup Serviceの基本から、設定の変更方法、無効化による影響、よくあるトラブルの対処法まで詳しく解説します。
サービスの基本情報
- サービス名：Network Setup Service
- 実行ファイル：
svchost.exe - スタートアップの種類：手動
- 内部サービス名：
NetSetupSvc
このサービスは主に、ネットワークアダプターが新たに追加されたときやドライバーを変更する際に起動されます。
サービスの概要
Network Setup Serviceは、ネットワーク関連の構成処理やデバイスドライバーのインストール・管理を行うWindowsの内部サービスです。
普段の操作中にこのサービスの存在を意識することは少ないですが、新しいネットワークデバイスを接続したときなどには自動的に起動され、必要な設定や初期化を行います。
主な用途と機能
このサービスが担っている主な機能は以下のとおりです。
- ネットワークアダプターの初期構成処理
- ドライバーのインストールと関連設定の適用
- デバイスの構成情報をシステムに登録
- ネットワークのセットアップイベントの監視と応答
このように、ネットワークデバイスの正常な動作を支える縁の下の力持ち的な存在です。
サービスの設定方法
Network Setup Serviceの設定は「サービス」管理画面から行うことができます。
Win + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開くservices.mscと入力してEnterキーを押す- 「Network Setup Service」を探してダブルクリック
- スタートアップの種類（手動／自動／無効）を変更可能
通常は「手動」に設定されており、必要なタイミングでのみ起動する仕組みです。
有効化や無効化の手順
有効化する場合
ネットワークデバイスの設定がうまくいかない場合は、以下の手順でこのサービスを有効にしてみましょう。
- スタートアップの種類を「手動」または「自動」に変更
- 状態が「停止中」であれば、「開始」ボタンをクリック
- OKを押して設定を保存
無効化する場合
一部のトラブル解消やシステム軽量化を目的として無効化することも可能ですが、次のような手順で行います。
- スタートアップの種類を「無効」に設定
- 「停止」ボタンを押してサービスを終了
- 設定を保存して画面を閉じる
推奨設定とその理由
Network Setup Serviceは通常「手動」のままで問題ありません。以下のような理由があります。
- 必要なときのみ起動されるため、リソース消費が少ない
- 無効化すると新しいネットワーク機器のインストールが正常に行われない可能性がある
- OSやドライバーの更新時に想定外のトラブルにつながることがある
基本的には「手動」のまま維持することをおすすめします
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- ネットワークアダプターを交換しても認識されない
- 新しいWi-Fiドングルなどのデバイスが機能しない
- ネットワーク接続が「制限付き」や「未接続」になる
解決手順
- Network Setup Serviceが停止していないか確認
無効や停止状態になっている場合は、手動で起動してみてください。 - ドライバーが正しくインストールされているか確認
デバイスマネージャーから「！」マークが出ていないかをチェック。 - システムの再起動
設定変更後やドライバー更新後には再起動が必要な場合があります。 - 関連サービスも確認
Plug and PlayやDevice Install Serviceなどのサービスも影響することがあります。
関連サービスや補足情報
Network Setup Serviceは以下のようなサービスと連携して動作することがあります。
- Plug and Play（PnP）
デバイスの検出や構成を行う基本的なサービス - Device Install Service
デバイスドライバーのインストールと更新を補助するサービス
また、Windows Updateとの関係も深く、ネットワークアダプターの自動更新にも影響を与えることがあります。
FAQセクション
Q1：Network Setup Serviceを無効にするとどうなりますか？
新しく接続したネットワーク機器が正常に構成されなくなり、インターネットやローカルネットワークへの接続がうまくいかない場合があります。
Q2：手動で有効化しても反応がないのですが？
関連サービスが無効になっていたり、ドライバーに問題がある可能性があります。デバイスマネージャーとイベントビューアーで詳細を確認してみてください。
関連リンク
まとめ
Network Setup Serviceは、新しいネットワークデバイスが正しく認識・構成されるために重要なWindowsサービスです。通常は「手動」で運用され、必要なときだけ起動されます。
無効化することで表面上の変化は少ないかもしれませんが、将来的にデバイスを追加したときに不具合が起きる可能性があります。トラブル時はサービスの状態や関連サービスも含めて確認し、慎重に対応しましょう。
Tamaglo最後までお読みいただきありがとうございます。
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