Windowsでは、有線や無線、ダイヤルアップなど複数のネットワーク接続を扱う際、それぞれを統合して管理するためのシステムサービスが存在します。「Network Connections」は、そうした接続オブジェクトの管理を担う重要なサービスです。本記事ではその機能や設定方法、トラブル対処法をわかりやすく解説します。
目次
サービスの基本情報
- サービス名：Network Connections
- サービス内部名：Netman
- スタートアップの種類（初期設定）：手動
- 実行ファイル：svchost.exe
- 関連機能：ネットワークの状態表示、接続管理、ダイヤルアップ
サービスの概要
Network Connections は、ネットワーク接続に関する設定やオブジェクトを管理するサービスです。これには、Wi-Fi、イーサネット、VPN、ダイヤルアップなど多様な接続が含まれます。GUI（設定画面やネットワークと共有センターなど）からの操作にも関係します。
主な用途と機能
- 接続プロファイルの作成・変更・削除
- ネットワークアダプターの状態確認
- ネットワーク共有やブリッジ接続の設定サポート
- VPNやダイヤルアップの管理
サービスの設定方法
- 「スタートメニュー」で「サービス」と検索して起動
- 一覧から「Network Connections」を探す
- 右クリックして「プロパティ」を選択
- 「スタートアップの種類」から「手動」「自動」「無効」を選択
- 状況に応じて「開始」または「停止」をクリック
有効化や無効化の手順
有効化する場合
- ネットワークの接続状況を詳細に操作したい場合や、VPNやダイヤルアップ設定を利用する場合は「手動」または「自動」に設定しておくと安心です。
無効化する場合
- 固定ネットワークやWi-Fiのみを使っており、VPNやダイヤルアップを使わない場合は「無効」でも問題はありません。ただし、GUI操作での接続設定が制限される可能性があります。
推奨設定とその理由
多くのユーザーには「手動」設定が推奨されます。必要なときだけ起動されるため、リソース消費を抑えつつ柔軟なネットワーク操作が可能になります。
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- ネットワーク接続が一覧に表示されない
- VPN接続の設定画面が開けない
- 「ネットワークと共有センター」に接続情報が反映されない
解決手順
- Network Connections サービスの状態を確認して再起動
- Windows を再起動してネットワーク設定をリセット
- コマンドプロンプトで以下を実行し、ネットワークを初期化
netsh winsock reset netsh int ip reset - ネットワークアダプターのドライバーを更新または再インストール
関連サービスや補足情報
| サービス名 | 説明 | 推奨設定 |
|---|---|---|
| DHCP Client | IPアドレスの自動取得を管理 | 自動 |
| Network List Service | ネットワークの識別とプロファイル管理 | 手動 |
| WLAN AutoConfig | Wi-Fi接続の管理と自動構成 | 自動 |
FAQセクション
Q1：このサービスを停止すると何が起きますか
A1：ネットワーク接続のGUIからの操作やプロファイルの追加・削除ができなくなり、VPNや共有設定なども制限される場合があります。
Q2：VPN接続が設定できないのはこのサービスが原因ですか
A2：可能性があります。Network Connectionsサービスが無効になっていると、VPNの構成や接続が正常に動作しないことがあります。
関連リンク
まとめ
Network Connections は、Windowsでのネットワーク管理を行ううえで基本となるサービスです。接続プロファイルやVPN、共有など幅広い機能をサポートしており、必要に応じて適切に管理することでトラブルの回避にもつながります。ネットワークをよく使う方ほど、設定の見直しをおすすめします。
Tamaglo最後までお読みいただきありがとうございます。
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